急性毒性
経口
本物質(zhì)の70%溶液を用いたラットのLD50値として2件の報(bào)告がある。75 mg/kg (EU-RAR (2003)、ECETOC Special Report (1996)) は區(qū)分3に、805 mg/kg (EU-RAR (2003)、DFGOT vol.26 (2011)、ECETOC Special Report (1996)) は區(qū)分4に該當(dāng)し、両者に大きな差がある。しかし、EU-RAR (2003) では、75 mg/kgの知見はAppendixの記載であり本文では引用されていない。したがって、75 mg/kgの知見の重み付けは低いと判斷し、危険性の低い區(qū)分を採用して區(qū)分4とした。なお、本調(diào)査で入手した DFGOT vol.26 (2011) に記載のデータを追加し、本物質(zhì)の70%溶液のデータを用いて分類した。
経皮
本物質(zhì)の90%溶液を用いたLD50値は2件の報(bào)告がある。ラットのLD50値は約3.5 mL/kg (= 約5,000 mg/kg) (EU-RAR (2003)) であり、區(qū)分外 (國連分類基準(zhǔn)の區(qū)分5) に該當(dāng)する。ウサギのLD50値は、690 mg/kg (EU-RAR (2003)、DFGOT vol.26 (2011)、ECETOC Special Report (1996)) であり、區(qū)分3に該當(dāng)する。區(qū)分3と區(qū)分外の該當(dāng)數(shù)が同じであるため、危険性の高い區(qū)分を採用し、區(qū)分3とした。なお、舊分類の根拠であるラットLD50値 4,060 mg/kg (EU-RAR (2003)) は試験物質(zhì)濃度が不明であったため不採用とし、本調(diào)査で入手した DFGOT vol.26 (2011) に記載のデータを追加し、本物質(zhì)の90%溶液のデータを用いて分類した。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
本物質(zhì)の蒸気を用いたラットのLC50値 (4時(shí)間) 2,000 mg/m3 (= 1,438 ppmV) (EU-RAR (2003)、DFGOT vol.26 (2011)、ECETOC Special Report (1996)) は區(qū)分3に該當(dāng)する。本調(diào)査で入手したDFGOT vol.26 (2011) に記載のデータを追加し、本物質(zhì)の蒸気で実施されたとの記載から、ミストを含まないものとして ppmV を単位とする基準(zhǔn)値を用いて分類した。
吸入:粉じん及びミスト
本物質(zhì)の90%溶液のエアロゾルをマウスに、13,200 mg/m3を10分間ばく露 (4時(shí)間換算値:0.55 mg/L)、11,800 mg/m3を15分間ばく露 (4時(shí)間換算値:0.74 mg/L) した結(jié)果、いずれも10匹中5匹死亡した ((EU-RAR (2003)、ECETOC Special Report 10 (1996)) との報(bào)告がある。さらにこの報(bào)告に基づいて、本物質(zhì)の90%溶液エアロゾルでのマウスの2時(shí)間ばく露でのLC50値は920-2,000 mg/m3 (4時(shí)間換算値:0.46-1.00 mg/L) (DFGOT vol.26 (2011)) との報(bào)告がある。これらのLC50値は區(qū)分2及び區(qū)分3に同數(shù)づつ該當(dāng)するので、LC50値の最小値がある?yún)^(qū)分を採用し、區(qū)分2とした。なお、本調(diào)査で入手した DFGOT vol.26 (2011) に記載のデータを追加し、本物質(zhì)の90%溶液のデータを用いて分類した。なお、4時(shí)間換算のLC50値が飽和蒸気圧濃度の3.605 mg/L より小さくなるが、エアロゾルで実施されたとの記載から、mg/L を単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
本物質(zhì)のウサギの皮膚に対する3分間、1時(shí)間又は4時(shí)間の適用で、皮膚の全層におよぶ壊死、あるいは腐食性と記載されている (EU-RAR (2003)、ECETOC Special Report 10 (1996))。さらに、本物質(zhì)は皮膚腐食性物質(zhì)であり、EU DSD分類において「C; R35」、EU CLP分類において「Skin Corr. 1A H314」に分類されている。以上の情報(bào)に基づき、區(qū)分1とした。今回の調(diào)査で入手した EU DSD分類及びEU CLP分類を追加した。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
本物質(zhì)は皮膚腐食性物質(zhì)である。動(dòng)物で重度の刺激性を有し、腐食性物質(zhì)であるとの記載 (ECETOC JACC (1993)、EU-RAR (2003)) がある。以上の情報(bào)に基づき、區(qū)分1とした。
呼吸器感作性
呼吸器感作性: データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
皮膚感作性: モルモットでは2試験で陰性の成績 (EU-RAR (2003)、ECETOC JACC (1993)) があり、ヒトではパッチテストで多數(shù)の被験者が陰性であったと記載されている (EU-RAR (2003))。EU-RAR (2003) では、「過酸化水素貼付試験で陽性の報(bào)告例が 2 例あり、古い動(dòng)物試験 (結(jié)果は陰性) には不確かさがあり、また何十年にも及ぶ広範(fàn)な職業(yè)的及び消費(fèi)的使用についての知見があるが、過酸化水素の皮膚感作誘発能は極めて低く、分類基準(zhǔn)に當(dāng)てはまらないことは明白である?!工扔浭訾丹欷皮い?。しかし、ACGIH (7th, 2001) は、要約の中で本物質(zhì)は感作性物質(zhì)と推奨できる十分利用可能なデータはない、と結(jié)論しており、EU-RAR (2003) の結(jié)論とは差があるが、総合的に十分な証拠がないと判斷し、ACGIH (7th, 2001) を採用して分類できない、とした。
生殖細(xì)胞変異原性
分類ガイダンスの改訂により「區(qū)分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、in vivoでは、マウス骨髄細(xì)胞の小核試験 (EU-RAR (2003)、ECETOC-JACC (1993)) 及びラット骨髄細(xì)胞の染色體異常試験で陰性である (IARC 71 (1999)、ECETOC-JACC (1993))。in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞を用いる遺伝子突然変異試験、染色體異常試験で複數(shù)の陽性結(jié)果がある (IARC 71 (1999))。本物質(zhì)はin vitro変異原と考えられているが、in vivoにおいては、本物質(zhì)は変異原に分類されないと結(jié)論している (SIDS (1999)、EU-RAR (2003))。
発がん性
IARC (1999) でグループ3、ACGIH (7th, 2001) でA3と分類されている。ACGIH (7th, 2001) は、IARC (1999) によりレビューされた発がんデータに関して本物質(zhì)の発がん性には限定的な証拠が存在することから、A3としている。したがって新しいACGIHの分類を採用し、區(qū)分2とした。分類ガイダンスの改訂により區(qū)分を変更した。
生殖毒性
データ不足のため分類できない。なお、ECETOC JACC (1993) でのラットを用いた経口 (飲水) 経路での試験で、精子運(yùn)動(dòng)能への影響、雌の発情周期への影響、出産母動(dòng)物數(shù)の減少及び出生児の體重減少がみらたとの報(bào)告は、記載が不十分であるため評(píng)価することができない。また、経口 (飲水) 経路で雄マウス、雄ウサギの精子への影響、雄の生殖能を調(diào)べた試験については、対照群を用いていない限定的な試験から確実な結(jié)論は出せない。したがって、分類できないとした。
なお、最も新しい評(píng)価書であるEU-RAR (2003)では、限られた生殖毒性試験の結(jié)果から生殖機(jī)能に重大な障害は示されていないこと、マウスを用いた90日間反復(fù)毒性試験、マウス及びラットを用いた発がん性試験においても生殖器に有害影響はみられていないことから、生殖毒性物質(zhì)でないとの判斷がなされている。