急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分3
ラットのLD50値として、64 mg/kg (ACGIH (7th, 2001))、70 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2016))、99 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2016))、105 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2016)) との報告に基づき、區(qū)分3とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分1
ウサギのLD50値として、45 mg/kg (DFGOT vol. 15 (2001)、PATTY (6th, 2012)) 及び89 mg/kg (PATTY (6th, 2012)、SIDS (2016)) との2件の報告があり、1件が區(qū)分1、1件が區(qū)分2に該當(dāng)する。有害性の高い區(qū)分を採用し、區(qū)分1とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 區(qū)分2
ラットの4時間吸入ばく露試験のLC50値として、0.300~0.330 mg/L (124~137 ppm) (SIDS (2016)) 及び165 ppm (DFGOT vol. 15 (2001)、PATTY (6th, 2012)) との報告に基づき、區(qū)分2とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (33,515 ppm) の90%より低いため、ミストがほとんど混在しないものとしてppmを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分2
ウサギを用いた皮膚刺激性試験では軽度又は刺激性なしとの報告 (SIDS (2016)、NITE初期リスク評価書 (2007)) があるが、ヒトの皮膚に本物質(zhì)が接觸すると腐食と深部の筋肉に痛みがみられるとの記載 (DFGOT vol. 15 (2001)、PATTY (6 th, 2012)) から、區(qū)分2とした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はSkin Irrit. 2に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分2A
ウサギを用いた眼刺激性試験 (Directive 84/449/EEC, B.5) で適用後24、48、72時間における評価の平均スコアが、結(jié)膜発赤2.89、結(jié)膜浮腫1.23、角膜混濁2.09 であり刺激性があるとの結(jié)果であり、他のウサギを用いた複數(shù)の試験でも本物質(zhì)は眼刺激性を示したとの記述 (SIDS (2016)、NITE初期リスク評価書 (2007)、PATTY (6th, 2012)) がある。ヒトでの飛散事故の事例で、角膜火傷を生じたとの報告 (環(huán)境省リスク評価第3巻 (2004)) や、一時的な失明の報告 (ACGIH (7th, 2001)) があるがいずれも回復(fù)性の癥狀であった。以上から區(qū)分2Aとした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はEye Irrit. 2, H319 に分類されている (ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない
モルモットによる皮膚感作性試験 (OECD TG 406準(zhǔn)拠) において、試験動物はいずれも陽性反応を示さず (陽性率: 0/20)、皮膚感作性物質(zhì)ではないとの記述 (SIDS (2016)) があるが、その他の動物試験やヒトの情報が得られなかったため、分類できないとした。
生殖細(xì)胞変異原性
GHS分類: 分類できない
ガイダンスの改訂により區(qū)分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoでは、ラットの優(yōu)性致死試験、ラットの末梢血を用いた小核試験、マウスの骨髄細(xì)胞を用いた小核試験でいずれも陰性 (SIDS (2016)、DFGOT vol. 15 (2001)、PATTY (6th, 2012)、環(huán)境省リスク評価第3巻 (2004))、in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞の遺伝子突然変異試験、マウスリンフォーマ試験で陽性である (NITE初期リスク評価書 (2007)、SIDS (2016)、DFGOT vol. 15 (2001)、PATTY (6th, 2012)、環(huán)境省リスク評価第3巻 (2004))。
発がん性
GHS分類: 分類できない
ラットに2年間飲水投與した発がん性試験において、雄には発がん性の明らかな証拠はみられなかったが、雌では肝臓の腫瘍性結(jié)節(jié)及びがんの発生増加がみられ、発がん性の不確かな証拠と結(jié)論された (SIDS (2016))。既存分類ではACGIHがA4に分類しており (ACGIH (7th, 2015))、以上より分類できないとした。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない
ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による生殖発生毒性スクリーニング試験 (OECD TG 421) では、母親動物に肝臓影響 (肝臓の腫大、黃斑、表面粗造) がみられた高用量 (40 mg/kg/day) で、雌に卵巣の黃體細(xì)胞の過形成、性周期の延長及び性周期の不規(guī)則化が、児動物に生後4日の生存率の低下がみられたが、児動物における有害影響は母體毒性による二次的影響と考えられた (SIDS (2016))。また、雄ラットに11週間強(qiáng)制経口投與し、その間毎週、無処置雌と交配させた結(jié)果、雄の生殖能への影響はみられなかった (NITE初期リスク評価書 (2007)、PATTY (6th, 2012)、DFGOT vol. 15 (2001))。この他、妊娠ラットの妊娠6~19日に強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験では母動物に重篤な一般毒性 (死亡、體重増加抑制、摂餌量減少、肝臓影響など) がみられた35 mg/kg/day 以上で、全胎児死亡雌の増加が認(rèn)められたが、胎児死亡は重篤な母動物毒性によるものとされている (SIDS (2016)、PATTY (6th, 2012))。
以上、胎児死亡の増加は重篤な母動物毒性によるものとされていることから、ガイダンスに従い、分類できないとした。