急性毒性
経口
ラットを用いた経口投與試験のLD50値4,000 mg/kg、3,620 mg/kg、2,990 mg/kg、3,500 mg/kg(SIDS(2000))との記述があり、OECD TG 401準(zhǔn)拠試験のLD50値4,000 mg/kgは、國連GHS急性毒性區(qū)分5に該當(dāng)するが、國內(nèi)では不採用區(qū)分につき、區(qū)分外とした。 なお、ラットを用いた経口投與試験のLD50値801 mg/kg、1,440 mg/kg(DFGOT vol.11(1998))との記述もあり、これらに基づくと區(qū)分4となるが、區(qū)分外相當(dāng)のデータ數(shù)の方が多いので、區(qū)分外が妥當(dāng)と判斷した。
経皮
ウサギを用いた経皮投與試験のLD50値2,318 mg/kg、>16,000 mg/kg (SIDS (2000))との記述があり、2,318 mg/kgは國連GHS急性毒性區(qū)分5に該當(dāng)するが、國內(nèi)では不採用區(qū)分につき、區(qū)分外とした。
吸入
吸入(粉じん): ラットを「エアロゾル5,600 mg/m3に4時(shí)間吸入ばく露させた試験で雌雄共に5匹中1匹が死亡」(DFGOT vol.11(1998))と記述されており、LC50値は>5.6 mg/Lと推測(cè)されるので、區(qū)分外とした。
吸入(蒸気): ラットを用いた吸入ばく露試験において「飽和蒸気濃度(20℃)で8時(shí)間ばく露によるラットの死亡なし」(SIDS (2000))と記述されているので、蒸気基準(zhǔn)を適用する。飽和蒸気圧濃度0.031 mg/L(4時(shí)間換算値0.044 mg/L)から、LC50値は>0.044 mg/Lと考えられるが、區(qū)分を特定できないので分類できない。
吸入(ガス): GHS定義上の固體であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性?腐食性試験(OECD TG 404)で「irritating(程度は不明)」(SIDS (2000))との記述がある。また、ウサギを用いたDraize試験(4時(shí)間)で2/6匹に「紅斑、浮腫、落屑等、moderateな刺激性」が見られたが「17日後には回復(fù)した」(SIDS(2000))と記述されている。一方、ウサギで「腐食性」(SIDS(2000))との記述もあるが、これらを含む多數(shù)のデータから、SIDS (2000) では「皮膚を刺激すると考えられる」と結(jié)論されているので、區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギを用いたDraize試験で、「重篤な角膜損傷や結(jié)膜刺激、虹彩炎が投與21日後にも見られた」(SIDS (2000))との記述があるので區(qū)分1とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性: 動(dòng)物については、モルモットを用いたMaximization試験(OECD TG 406)で「陰性」(SIDS (2000))との記述がある。ヒトについては、「接觸性皮膚炎の患者1900人の1.9%が本物質(zhì)に対して陽性」(SIDS (2000))との記述や、「本物質(zhì)を取り扱う労働者で白斑を有する8人がパッチテストで陽性」(SIDS(2000))との記述がある。これら動(dòng)物の陰性データとヒトの陽性データから、SIDS(2000)では「ヒトに対して感作性を有する可能性を無視できない」と結(jié)論されているので、區(qū)分1とした。
呼吸器感作性:SIDS(2000)に「職業(yè)に関連した呼吸困難の病歴がある化學(xué)工場労働者の気管支誘発試験で喘息の様な反応が見られた」旨、記述されているが、詳細(xì)が不明であり、他にデータがないため、分類できない。
生殖細(xì)胞変異原性
體細(xì)胞in vivo変異原性試験(マウス骨髄細(xì)胞を用いた小核試験(OECD TG 474、GLP))が「陰性」(厚労省報(bào)告(Access on October 2008))との記述に基づき、區(qū)分外とした。in vitro変異原性試験について、CHL細(xì)胞を用いた染色體異常試験(OECD TG 473)は「陽性」(SIDS (2000))、細(xì)菌を用いた遺伝子突然変異試験(OECD TG 471、472)は「陰性」(SIDS (2000))との記述がある。
発がん性
SIDS(2000)に「雄ラットを用いた1年間強(qiáng)制経口投與試験において、本物質(zhì)単獨(dú)では前胃で過形成が見られたのみで発がん性は見られなかったが、N-Methyl-N’-nitro-N-nitrosoguanidineをイニシエーターとして用いた場合に本物質(zhì)は前胃の発がんのプロモーション作用を示した」旨の記述、及び「構(gòu)造が類似しているBHAが発がん性を有することから、より長期のばく露では発がん性を示す可能性がある」との記述がある。しかし他にデータがなく、主要な國際的評(píng)価機(jī)関による評(píng)価もなされていないので、分類できない。
生殖毒性
ラットを用いた反復(fù)投與毒性試験と生殖?発生毒性スクリーニング試験を組み合わせた試験(OECD TG 422)において、親動(dòng)物に「呼吸雑音、血漿中のアルブミン濃度の軽度減少と総タンパク減少」が見られた200 mg/kgで「F0動(dòng)物の生殖能および産児の形態(tài)あるいは発育に関して何ら異常は認(rèn)められなかった」(厚労省報(bào)告(Access on October 2008)、SIDS (2000))と記述されているが、簡易試験結(jié)果であり、他にデータがないので、分類できない。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(単回ばく露)
SIDS(2000) に、ラットを用いた粉じん吸入ばく露試験で「粘膜刺激(鼻周囲のかさぶた)、呼吸困難」が、反復(fù)強(qiáng)制経口投與試験で「呼吸器刺激に関連した肺雑音」が観察され、本物質(zhì)は「気道刺激性物質(zhì)と考えられる」旨、記述されているので、區(qū)分3(気道刺激性)とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ヒトについて、製造、加工作業(yè)を通して本物質(zhì)に慢性的にばく露された労働者で「甲狀腺腫、肝障害」が観察されており、本物質(zhì)は「肝臓、甲狀腺に組織損傷を生じ得る」(DFGOT vol.11(1998))と記述されているため、區(qū)分1(肝臓、甲狀腺)とした。
吸引性呼吸器有害性
データがないので分類できない。