急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分3 ラットのLD50値として、100~125 mg/kg (雄) (DFGOT vol. 24 (2007))、125 mg/kg (ACGIH (7th, 2001)、PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on June 2017))、223 mg/kg (DFGOT vol. 24 (2007))、280 mg/kg (HSDB (Access on June 2017)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分3とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分3 ウサギのLD50値として、590 mg/kg (HSDB (Access on June 2017))、742 mg/kg (雌)、901 mg/kg (雄) (いずれもDFGOT vol. 24 (2007)) との報(bào)告に基づき、區(qū)分3とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。ラットの4時(shí)間吸入ばく露試験のLC50値として、> 1.0 mg/Lとの報(bào)告 (DFGOT vol. 24 (2007)) があるが、この値だけでは區(qū)分を特定できないため、分類できないとした。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分2 ヒトにおいて皮膚を強(qiáng)く刺激するとの記述 (環(huán)境省リスク評(píng)価第9巻:暫定的有害性評(píng)価シート (2011)) 、及びウサギを用いた皮膚刺激性試験において無(wú)傷の皮膚に軽度から中等度の紅斑や、軽度から重度の浮腫を生じたとの報(bào)告 (DFGOT vol. 24 (2007)) から、區(qū)分2とした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はSkin Irrit. 2 に分類されている(ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分2A ヒトにおいて眼を刺激するとの記述 (HSDB (Access on June 2017))、及びウサギを用いた眼刺激性試験において中等度から重度の刺激性 (発赤、結(jié)膜の腫脹、角膜混濁) がみられ、一週間以內(nèi)に回復(fù)しなかった場(chǎng)合もあるとの報(bào)告 (DFGOT vol. 24 (2007)) から、區(qū)分2Aとした。なお、EU CLP分類において本物質(zhì)はEye Irrit. 2 に分類されている(ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 區(qū)分1 モルモットを用いたマキシマイゼーション試験で、本物質(zhì)の10%水溶液と本物質(zhì)5%を含むワセリンによる皮內(nèi)注射と感作誘導(dǎo)を行い、21日目に本物質(zhì)を2.5%含むワセリンで感作誘発を行った結(jié)果、陽(yáng)性率は適用後24及び48時(shí)間後で100%であった (DFGOT vol. 24 (2007))。また、ヒトにおいて反復(fù)又は長(zhǎng)期の接觸により皮膚感作を引き起こすことがあるとの記述 (HSDB (Access on June 2017)) があり、以上から區(qū)分1とした。なお、保護(hù)具を著用せずに本物質(zhì)を取扱ったブドウ生産者で強(qiáng)度の皮膚影響がみられた4人のうち、2名に多形性紅斑様の皮膚傷害、他の2名にスティーブンス-ジョンソン癥候群 (SJS) と中毒性表皮壊死融解癥 (TEN) 様の皮膚傷害が生じたとの記述 (HSDB (Access on June 2017)) がある。EU CLP分類において本物質(zhì)はSkin Sens. 1 に分類されている(ECHA CL Inventory (Access on June 2017))。
生殖細(xì)胞変異原性
GHS分類: 分類できない In vivoでは、マウスの骨髄細(xì)胞を用いた小核試験で陰性 (DFGOT vol. 24 (2007))、in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験で陰性である (DFGOT vol. 24 (2007))。以上より、ガイダンスに従い分類できないとした。
発がん性
GHS分類: 分類できない マウスを用いた2年間飲水投與による発がん性試験において、卵巣に顆粒膜?莢膜細(xì)胞腫の増加傾向がみられたが、同様の所見(jiàn)が対照群の3/60例にもみられた。ただし、このうち1例は疑わしい所見(jiàn)として、これを除外すると最高用量 (600 mg/L) では統(tǒng)計(jì)的に有意な増加 (8/58例) が示された。卵巣の顆粒膜?莢膜細(xì)胞腫の増加に関して、対照群の1例の所見(jiàn)が疑わしいという事実から、原著者らは高用量群での腫瘍の増加を投與による影響とは記述しておらず、更なる検討が必要とされている (DFGOT vol. 24 (2007))。以上、マウスの卵巣腫瘍は本物質(zhì)投與による発がん性の確実な証拠とは言い難く、その他、本物質(zhì)の発がん性に関する情報(bào)がないことから、分類できないとした。
生殖毒性
GHS分類: 區(qū)分2 ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による2世代試験において、F0雌では25 mg/kg/dayで體重増加抑制、黃體數(shù)、著床數(shù)、出生児數(shù)の減少、及び受胎率低下が認(rèn)められた (DFGOT vol. 24 (2007)、環(huán)境省リスク評(píng)価第9巻:暫定的有害性評(píng)価シート (2011)、PATTY (6th, 2012))。F0雄では25 mg/kg/day で精巣上體相対重量の減少、精巣の萎縮、精巣上體管における精子の欠損がみられた (DFGOT vol. 24 (2007))。F1では25 mg/kg/day で耳介開(kāi)展不全、精巣下降不全など発達(dá)指標(biāo)への影響がみられた。なお、受胎率の低下の原因が雌雄いずれにあるかを調(diào)べるため、25 mg/kg/dayを投與した雌雄と未処置の雌雄とを交配させた結(jié)果、投與雄と未処置雌との交配では受胎率の低下が示されたのに対し、投與雌と未処置雄を交配させた場(chǎng)合には受胎率に影響はみられなかった (DFGOT vol. 24 (2007))。 以上、F0雌に體重増加抑制がみられる用量で受胎率の低下に加え、雄性生殖器及び児動(dòng)物の発達(dá)への影響がみられたことから、區(qū)分2とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (中樞神経系)、區(qū)分3 (気道刺激性) ラットの単回経口投與試験において、區(qū)分1相當(dāng)の150 mg/kgで、嗜眠、振戦、うずくまり姿勢(shì)、運(yùn)動(dòng)失調(diào)、立毛、更に高用量ではこれらの癥狀に加えて歩行異常、腹臥位、努力呼吸、血涙を示し、剖検では肺の出血と胸水が認(rèn)められたとの報(bào)告がある (DFGOT vol. 24 (2007))。また、ラットを用いた本物質(zhì)エアロゾルの単回吸入ばく露試験で、1mg/L、4時(shí)間の吸入ばく露で閉眼、淺呼吸、頻繁な咳と嚥下反応を示したが、ばく露終了後數(shù)時(shí)間で回復(fù)したとの報(bào)告がある (DFGOT vol. 24 (2007))。以上より區(qū)分1 (中樞神経系)、區(qū)分3 (気道刺激性) とした。 なお、本物質(zhì)はアルデヒド脫水素酵素を阻害することから、ヒトにおいて酒量抑制剤として用いられており、本物質(zhì)の経口摂取後にアルコール (及びアルコールを含む食品等) を摂取することにより、顔面紅潮、血圧下降、悪心、頻脈、めまい、呼吸困難、視力低下が起こることがあるとの記載がある (醫(yī)療用醫(yī)薬品集2017 (2016))。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (血液系、甲狀腺、肝臓、生殖器 (男性)) ヒトについては、「本物質(zhì)はアルデヒド脫水酵素を阻害することから酒量抑制剤として利用されており、斷酒療法として通常1日50~200 mg、節(jié)酒療法として15~60 mg の投與が行われており、副作用として皮膚や血液、肝臓への影響が指摘されている」との記載 (環(huán)境省リスク評(píng)価第9巻:暫定的有害性評(píng)価シート (2011))、「嫌酒薬として本物質(zhì)を用いた患者に、治療前にはみられていないが、治療後にすり硝子様肝炎がみられている」との報(bào)告」 (PATTY (6th, 2012)、DFGOT vol. 24 (2007)) がある。
実験動(dòng)物については、ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による28日間反復(fù)経口投與毒性試験において、區(qū)分1のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)である10 mg/kg/day (90日換算値: 3.11 mg/kg/day) 以上で肝臓の膽管過(guò)形成、甲狀腺濾胞のコロイド減少、20 mg/kg/day (90日換算値: 6.22 mg/kg/day) 以上で體重増加抑制、肝臓の重量増加、區(qū)分2のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)である40 mg/kg/day (90日換算値: 12.44 mg/kg/day) で赤血球數(shù)?ヘモグロビン濃度?ヘマトクリット値の減少、甲狀腺?副甲狀腺の重量増加、甲狀腺濾胞細(xì)胞の過(guò)形成等がみられ、ラットを用いた混餌による90日間反復(fù)経口投與毒性試験において、區(qū)分1のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)である1.5 mg/kg/day以上で充実性で小型の甲狀腺濾胞の増加、濾胞上皮細(xì)胞や傍濾胞上皮細(xì)胞の増殖の発生率増加、4.5 mg/kg/dayで赤血球數(shù)、肝臓相対重量の増加、胸腺相対重量の減少がみられている (環(huán)境省リスク評(píng)価第9巻:暫定的有害性評(píng)価シート (2011)、DFGOT vol. 24 (2007))。また、イヌを用いた強(qiáng)制経口投與による90日間反復(fù)経口投與毒性試験において、區(qū)分1のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)である0.6 mg/kg/day以上で精巣重量減少、精細(xì)管萎縮、精子形成の低下や精巣上體の精母細(xì)胞數(shù)の減少、2 mg/kg/day以上でT4値?ASTの減少、ALTの増加、単核白血球數(shù)の増加、6 mg/kg/dayで體重増加抑制、ヘモグロビン濃度?ヘマトクリット値の減少がみられている (環(huán)境省リスク評(píng)価第9巻:暫定的有害性評(píng)価シート (2011)、DFGOT vol. 24 (2007))。 以上から、區(qū)分1 (血液系、甲狀腺、肝臓、生殖器 (男性)) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。