急性毒性
経口
ラットのLD50値は>9600 mg/kg bw(USEPA/HPV (2003))である。GHS分類:區(qū)分外 急性毒性(経口) 區(qū)分外
経皮
ラットのLD50値は>4800 mg/kg bw(USEPA/HPV (2003))である。GHS分類:區(qū)分外(國連分類基準:區(qū)分5又は區(qū)分外) 急性毒性(経皮) 區(qū)分外
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。GHS分類:分類対象外 急性毒性(吸入:ガス) 分類対象外
吸入:蒸気
データなし。GHS分類:分類できない 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
吸入:粉じん及びミスト
ラットのLC50値は>14 mg/L/4h(IUCLID (2000))である。なお、毒性値(14 mg/L)が飽和蒸気圧濃度(2 mg/L)を超えているので、ミストによる試験とみなした。なお、ラットLC50値は>4.6 mg/L/1h(>2.3 mg/L/4h)(OECD TG 403; GLP)との報告もあり、vapourによる試験であると記載されているが(IUCLID (2000))、飽和蒸気圧濃度(2 mg/L)を超えた濃度であり、試験條件が不明であるため物質の狀態(tài)は特定できない。GHS分類:區(qū)分外 急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 區(qū)分外
皮膚腐食性及び刺激性
ウサギの皮膚に4時間適用した試験(OECD TG 404; GLP)において、適用後24時間まで皮膚反応は認められず、48~124時間に1または2匹で軽微~軽度の紅斑が観察されたが148時間後には消失し、刺激性なし。(not irritating)との評価結果(IUCLID (2000))がある。GHS分類:區(qū)分外 皮膚腐食性/刺激性 區(qū)分外
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギを用いた試験(OECD TG 405; GLP)で軽度の刺激性(slightly irritating)との評価結果(IUCLID (2000))がある。なお、ウサギの眼に試験物質0.1 mLを滴下した別の試験では刺激性なし。(not irritating)との報告もある(IUCLID (2000))。GHS分類:區(qū)分2B 眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 區(qū)分2B
呼吸器感作性
データなし。GHS分類:分類できない 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
皮膚感作性
モルモットのマキシマイゼーション試験(OECD TG 406; GLP)において、陽性率が15%(3/20)、反応が不明瞭な個體を含めても25%(5/20)と判定基準の30%未満であった(IUCLID (2000))との報告がある。さらに、モルモットの別のマキシマイゼーション試験ではいずれの試験動物も感作性反応を示さなかった(陽性率0%)と報告されている(IUCLID (2000))。GHS分類:區(qū)分外 皮膚感作性 區(qū)分外
生殖細胞変異原性
in vivo試験のデータがなく、分類できない。なお、in vitro試験としてはエームス試験およびヒトの末梢血リンパ球を使用した染色體異常試験において、いずれも陰性(IUCLID (2000))の報告がある。GHS分類:分類できない 生殖細胞変異原性 分類できない
発がん性
データなし。GHS分類:分類できない 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない
生殖毒性
ラットに経口投與による生殖発生毒性スクリーニング(OECD TG 421; GLP)において、親動物に流涎、體重増加抑制などの一般毒性が現(xiàn)れたが、交尾能に影響はなく、妊娠動物の黃體數、著床數、同腹仔數なども対照群と比べ差異は見られなかった(USEPA/HPV (2006))。したがって、親動物の性機能および生殖能には悪影響がなかったと判斷されるが、妊娠末期の胎仔検査のデータはなく、仔の発生に及ぼす影響についてはデータ不十分である。なお、高用量群(500 mg/kg/day)の母動物の1匹は仔が全て死亡または著床痕であり、もう1匹は矮小同腹仔で分娩後3日までに仔の全例が死亡したと記載されている(USEPA/HPV (2006))が、高用量のみの所見であり、投與との関連を否定できないものの、用量依存性も明確ではなく、胎児毒性の十分な根拠とはならない。GHS分類:分類できない 生殖毒性 分類できない
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
ラットに9600 mg/kgを経口投與により10匹中3匹が死亡したが、その他の癥狀および剖検による変化は観察されなかった(USEPA/HPV (2006))とあるが、データ不足である。吸入投與では雌ラットに4.6 mg/Lの蒸気による1時間のばく露(4時間換算値:2.3 mg/L)の結果、死亡はなく癥狀も観察されなかった(IUCLID (2000))とあるが、雌のみの結果で詳細不明である。また、ウサギに経皮投與により死亡も癥狀も観察されなかった(USEPA/HPV (2006))とあるが、詳細不明である。GHS分類:分類できない 特定標的臓器毒性(単回暴露) 分類できない
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
ラットの28日間反復経口投與試験において、500 mg/kg/dayまたは100 mg/kg/day以上の用量で體重および摂餌量の減少、血液および血液生化學検査値の変化、尿検査指標の変化、肝臓および腎臓の重量増加、主な組織學的変化として、雄の腎臓で近位尿細管上皮の硝子滴出現(xiàn)と尿細管変性が観察された(USEPA/HPV (2006))。また、ラットに14日間の吸入ばく露により、14 ppm以上で肝重量増加、腎臓の近位尿細管細胞で好酸性封入體が認められた(USEPA/HPV (2006))。 経口では最高用量500 mg/kg/day(90日換算値:155.5 mg/kg/day)がガイダンス値の上限(100 mg/kg/day)を超えているので區(qū)分外に相當するが、吸入の場合は最高濃度420 ppm(90日換算値:0.468 mg/L)がガイダンス値範囲內のため分類できない。さらに、経皮ではウサギの21日間経皮投與試験の最高用量500 mg/kg/day(90日換算値:117 mg/kg/day)は、ガイダンス値の上限(100 mg/kg/day)を超えており、全身性の毒性影響が全く認められなかった(USEPA/HPV (2006))との報告により區(qū)分外相當となる。 しかしながら、経口及び吸入による腎臓所見は雄ラット特有の変化でヒトには當てはまらないとされているので、分類の根拠としなかった。 以上より、経口および経皮では區(qū)分外、吸入では「分類できない」となることから、特定標的臓器毒性(反復暴露)の分類は「分類できない」とした。GHS分類:分類できない 特定標的臓器毒性(反復暴露) 分類できない
吸引性呼吸器有害性
データなし。GHS分類:分類できない 急性毒性(吸入:蒸気) 分類できない