急性毒性
経口
ラットを用いた経口投與試験のLD50=1,900 mg/kg(EHC 146(1993))に基づき、區(qū)分4とした。
経皮
ウサギを用いた経皮投與試験のLD50=10,115 mg/kg(DFGOT vo.9(1998))に基づき、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHS定義による液體であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類(lèi)対象外とした。
吸入:蒸気
ラットを用いた吸入(蒸気)暴露試験、LC50 14 mg/L(10時(shí)間)(PATTY 5th(2001))に基づき、4時(shí)間換算で35 mg/L(7,600 ppm)が得られた。 飽和蒸気圧7.1 kPa(25℃)(HSDB(2005))における飽和蒸気圧濃度は70,000 ppmである。今回得られたLC50は、飽和蒸気圧濃度の90%より低い濃度であるため、「ミストがほとんど混在しない蒸気」として、ppm濃度基準(zhǔn)値で區(qū)分外とした。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギを用いた皮膚刺激性試験の結(jié)果(NITE初期リスク評(píng)価書(shū) No.39(2005))の記述および、ヒトへの影響の記述(環(huán)境省リスク評(píng)価書(shū)第2巻(2003))から、「刺激性を有する」と考えられるので、區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギを用いた眼刺激性試験の結(jié)果(NITE初期リスク評(píng)価書(shū) No.39(2005))の記述および、ヒトへの影響の記述(環(huán)境省リスク評(píng)価第2巻(2003), PATTY,1995)から「回復(fù)性のある中等度の刺激性を有する」と考えられるので、區(qū)分2Aとした。
呼吸器感作性
データなし。
皮膚感作性
ヒトの2つの癥例(EHC 146(1993))の記述より、「皮膚感作性がある」と考えられることから區(qū)分1とした。
生殖細(xì)胞変異原性
NITE初期リスク評(píng)価書(shū)No.39(2005)から、経世代変異原試験(ラット用いる優(yōu)性致死試験)で陰性であることから區(qū)分外とした。
発がん性
【分類(lèi)根拠】 (1)及び(2)により、ヒトで発がん性の十分な証拠が認(rèn)められたことから、區(qū)分1Aとした。 舊分類(lèi)以降に公表された情報(bào)を用いて區(qū)分を変更した。
【根拠データ】 (1)印刷工場(chǎng)に1年以上勤務(wù)した作業(yè)者62人のうち、少なくとも11人が肝內(nèi)?肝外膽管がんを発癥し、うち6人が死亡した。本物質(zhì)の推定ばく露濃度は100~670 ppmばく露期間は7~17年であった。うち、10人はジクロロメタンにもばく露されている(推定ばく露濃度:80~540 ppm、ばく露期間:1~13年)。また、他の事業(yè)場(chǎng)で膽管がんを発癥した2例の報(bào)告、及び異なる3つの事業(yè)場(chǎng)で膽管がんを発癥した計(jì)6例の報(bào)告において、多くが本物質(zhì)以外にジクロロメタン、塩素系化合物にも共ばく露されているものの、全員が本物質(zhì)に最も高濃度にばく露されていることから、膽管がん発癥に本物質(zhì)が重要な役割を果たしていると報(bào)告されている(産衛(wèi)學(xué)會(huì)発がん分類(lèi)暫定物質(zhì)の提案理由(2014)) (2)IARCは日本の印刷工場(chǎng)での膽管がん発癥例の報(bào)告を分析し、本物質(zhì)はヒトで発がん性の十分な証拠があると結(jié)論した(IARC 110(2017))。 (3)國(guó)內(nèi)外の分類(lèi)機(jī)関による既存分類(lèi)では、IARCがグループ1(IARC 110(2017))、EU CLPがCarc. 1B(EU CLP)、日本産業(yè)衛(wèi)生學(xué)會(huì)が第1群(産衛(wèi)學(xué)會(huì)許容濃度の提案理由(2017):2014年提案)に分類(lèi)している。EUは、日本の(5)の厚労省委託試験結(jié)果は採(cǎi)用しているが、(1)の結(jié)果は限定的としている。また、ACGIHはA4に分類(lèi)している(ACGIH(7th, 2014))が、(5)(1)ともに評(píng)価に含んでいない。
【參考データ等】 (4)ラット又はマウスに103週間強(qiáng)制経口投與した試験で、雄マウスの高用量(250 mg/kg)、及び雌マウスの低及び高用量(125, 250 mg/kg)群に肝細(xì)胞腺腫と肝細(xì)胞がんの合計(jì)頻度の有意な増加がみられている(NTP TR263(1986))。 (5)ラット、マウスに6時(shí)間/日、5日/週、104週間吸入ばく露した試験において、ラットでは500 ppmで雌雄ともに鼻腔扁平上皮乳頭腫の発生率増加、マウスでは200 ppm で、ハーダー腺の腺腫の発生率増加(雄)及び細(xì)気管支肺胞上皮腺腫と細(xì)気管支肺胞上皮がんの合計(jì)頻度の増加(雌)がみられた(厚労省委託がん原性試験結(jié)果(2005))。 (6)本物質(zhì)は、労働基準(zhǔn)法施行規(guī)則第35條(別表第1の2)に基づき、本物質(zhì)にさらされる業(yè)務(wù)による膽管がんは業(yè)務(wù)上疾病の対象であり、また、労働安全衛(wèi)生法第28條第3項(xiàng)の規(guī)定に基づき、厚生労働大臣が定める化學(xué)物質(zhì)による労働者の健康障害を防止するための改正指針の対象物質(zhì)である(平成24年10月10日付け健康障害を防止するための指針公示第23號(hào))。
生殖毒性
ラットを用いた2世代試験で、親動(dòng)物に影響の出た濃度で、出生時(shí)體重の低値、新生児の死亡率が増加がみられた(NITE初期リスク評(píng)価書(shū) No.39(2005))ことから區(qū)分2とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
ヒトでは「ショック、うわごと、心血管系への障害がみられて36 時(shí)間後に死亡している。解剖所見(jiàn)では、肝臓の壊死」(ACGIH,2006)、「腎臓への急性影響、腎尿細(xì)管壊死」(EHC 146(1993))、「中樞神経系抑制に起因すると考えられる疲労感」(ATSDR(1989))等の記述、実験動(dòng)物については、「呼吸器刺激性」(ACGIH, 2006)、「呼吸困難、運(yùn)動(dòng)性低下、昏睡」(NITE初期リスク評(píng)価書(shū) No.39(2005))等の記述があることから、肝臓、血液系、腎臓が標(biāo)的臓器と考えられ、気道刺激性、麻酔作用を示した。 以上より、分類(lèi)は區(qū)分1(肝臓、血液系、腎臓)、區(qū)分3(気道刺激性、麻酔作用)とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
ヒトについては、「溶血性貧血、肝臓及び腎臓の機(jī)能障害の報(bào)告」(NITE初期リスク評(píng)価書(shū) No.39(2005),ACGIH, 2006)等の記述、実験動(dòng)物については、「嗅上皮変性」(NITE初期リスク評(píng)価書(shū) No.39(2005))の記述から、腎臓、肝臓、血液系、呼吸器が標(biāo)的臓器と考えられた。なお、実験動(dòng)物に対する影響は、區(qū)分2に相當(dāng)するガイダンス値の範(fàn)囲でみられた。 以上より、分類(lèi)は區(qū)分1(腎臓、肝臓、血液系)、區(qū)分2(呼吸器)とした。
吸引性呼吸器有害性
データなし。