急性毒性
経口
【分類根拠】
(1)~(6)より、區(qū)分に該當(dāng)しない(國連分類基準の區(qū)分5)。
【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLD50:4,700 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(2)ラット(雌)のLD50:3,300 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(3)ラットのLD50:> 4,000 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(4)ラットのLD50:> 5,000 mg/kg(OECD TG 401)(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(5)ラットのLD50:5,500 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(6)ラットのLD50:5,850 mg/kg(SIDS Dossier (2006)、AICIS IMAP (2018)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
経皮
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
吸入: ガス
【分類根拠】
GHSの定義における固體であり、區(qū)分に該當(dāng)しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】
(1)、(2)より、區(qū)分2とした。
【根拠データ】
(1)ラット(雄)のLC50(1時間):0.39 mg/L (4時間換算値:0.0975 mg/L)(SIDS Dossier (2006)、CLH Report (2017)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
(2)ラットのLC50(4時間):0.439 mg/L(SIDS Dossier (2006)、CLH Report (2017)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
【參考データ等】
(3)ラットのLC50(1時間、吸入性粉じんの割合不明):37 mg/L (4時間換算値:9.25 mg/L)(SIDS Dossier (2006)、CLH Report (2017)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】
(1)より、區(qū)分に該當(dāng)しない。
【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた皮膚刺激性試験(閉塞、24時間適用、72時間観察)において、24時間後に全例で皮膚刺激性影響がみられたが、72時間以內(nèi)に回復(fù)し、皮膚一次刺激指數(shù)(PDII)は1.8であったとの報告がある(SIDS (2009)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】
(1)より、區(qū)分に該當(dāng)しない。
【根拠データ】
(1)ウサギ(n=6)を用いた眼刺激性試験において、みられた影響は72時間以內(nèi)に回復(fù)した(角膜混濁スコア:0/0/0/0/0/0.3、虹彩炎スコア:0/0/0/0/0/0、結(jié)膜発赤スコア:1/0.7/0.3/1/0.7/1、結(jié)膜浮腫スコア:0.3/0.3/0.3/0.3/0.3/0.7)との報告がある(SIDS (2009)、REACH登録情報 (Accessed Jan. 2023))。
呼吸器感作性
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性
【分類根拠】
(1)、(2)より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】
(1)In vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いた小核試験(OECD TG474、単回強制経口投與、最大2,000 mg/kg)、チャイニーズハムスターの骨髄細胞を用いた姉妹染色分體交換試験(単回強制経口投與、最大5,000 mg/kg)、及びラットの肝臓と胸腺に対する14C-標識體を用いたDNA結(jié)合試験で、いずれも陰性であった。また、ラットに最大3.5 mg/kgを単回強制経口投與したが、肝臓と胸腺のDNA付加體形成はみられなかった(SIAR (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018)、ATSDR (2005))。
(2)In vitroでは、細菌を用いた復(fù)帰突然変異試験で代謝活性系の有無にかかわらず陰性の2報告、チャイニーズハムスターV79細胞(HGPRT遺伝子座)を用いた遺伝子突然変異試験(OECD TG476、GLP)で代謝活性系の有無にかかわらず陰性の2報告がある。一方、マウスリンフォーマ試験で陽性(S9-)の報告がある(SIAR (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。
発がん性
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
【參考データ等】
本物質(zhì)(DOTC)とモノオクチル三塩化スズ(MOTC)との混合物(35:65、重量比)について、ラットを用いた2年間混餌投與による発がん性試験では、全身性の悪性リンパ腫の頻度増加が雄の50 ppm以上及び雌の150 ppm投與群にみられ、雌150 ppm群では胸腺リンパ腫の頻度増加も認められた。本報告は要約のみで試験の詳細は明らかでない(CICAD 73 (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。
生殖毒性
【分類根拠】
(1)~(3)より、母動物毒性がみられない用量で胎児毒性、生存胎児數(shù)の減少、離乳後の発育期における免疫抑制影響などがみられ、母動物毒性がみられる用量では骨格奇形がみられることから、區(qū)分1Bとした。
【根拠データ】
(1)ラットを用いた強制経口投與による発生毒性試験(OECD TG414、GLP)において、母動物毒性がみられない低用量(10 ppm)から、著床後胚/胎児損失率の増加がみられ、母動物毒性(體重増加抑制、胸腺サイズの減少)がみられる中用量(100 ppm)以上では著床前胚損失率の増加、骨格奇形(主に四肢骨の欠損)を持つ胎児數(shù)の有意な増加が認められた(EU CLP CLH (2018)、NICNAS IMAP (2018))。
(2)ラットを用いた混餌投與による拡張一世代試験(OECD TG443)において、最高用量の30 ppm(妊娠期:1.7~2.1 mg/kg/day、哺育期:2.9~5.2 mg/kg/day)まで母動物毒性も、親動物の生殖影響も認められなかった。しかし、出生児には高用量群において、生後4日に一腹當(dāng)たりの生存胎児數(shù)の減少が認められた。この他、F1の高用量群では生後42日の剖検で胸腺絶対/相対重量減少及び胸腺細胞數(shù)の減少がみられた。(EU CLP CLH (2018)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。
(3)ラットを用いた生殖発生毒性スクリーニング試験(OECD TG421、GLP、90日間反復(fù)投與毒性試験の一部として実施)において、母動物に全身毒性(臨床癥狀(削痩、蒼白、立毛、眼瞼痙攣)、體重低値、摂餌量減少、胸腺のリンパ球著減)がみられる用量で、生殖影響指標への影響(妊娠率?出生率の減少傾向、著床後損失率の増加傾向)、並びに矮小児數(shù)、生後4日までの生存率の低下等の発生影響が認められた(EU CLP CLH (2018)、SIAR (2006)、NICNAS IMAP (2018)、MOE 初期評価 (2018))。
【參考データ等】
(4)EUではRepr.1Bに分類されている(CLP分類結(jié)果 (Accessed 2022))。