急性毒性
経口
【分類根拠】 (1)~(5) より、區(qū)分3とした。
【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 雌: 59.5 mg/kg、雄: 119 mg/kg (EU EMEA (1999)、食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)、HSDB (Access on June 2020)) (2) ラットのLD50: 雌: 75.9 mg/kg、雄: 98.8 mg/kg (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)) (3) ラットのLD50: 雌: 96.4 mg/kg、雄: 116.1 mg/kg (EPA Pesticides RED (2006)、Patty (6th, 2012)) (4) ラットのLD50: 62.4 mg/kg (GESTIS (Access on June 2020)) (5) ラットのLD50: 75 mg/kg (HSDB (Access on June 2020))
経皮
【分類根拠】 (1)~(5) より、區(qū)分3とした。
【根拠データ】 (1) ウサギのLD50: 486 mg/kg (EU EMEA (1999)、食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)) (2) ウサギのLD50: 486.4 mg/kg (EPA Pesticides RED (2006)、Patty (6th, 2012)) (3) ラットのLD50: 564 mg/kg (GESTIS (Access on June 2020)) (4) ラットのLD50: 雌: 564 mg/kg、雄: 1,282 mg/kg (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)) (5) ラットのLD50: 雌: > 2,260 mg/kg (EU EMEA (1999)、食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))
吸入: ガス
【分類根拠】 GHSの定義における液體であり、區(qū)分に該當(dāng)しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】 (1)、(2) より、安全側(cè)の値を優(yōu)先して區(qū)分3とした。 なお、新たな情報源の使用により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。 ばく露濃度が飽和蒸気圧濃度 (2.2E-004 mg/L) よりも高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準(zhǔn)値を適用した。
【根拠データ】 (1) ラットのLC50 (4時間): 雌: 0.69 mg/L、雄: 1.5 mg/L (EPA Pesticides RED (2006)、Patty (6th, 2012)) (2) ラットのLC50 (4時間): 雌: 3.02 mg/L、雄: 3.30 mg/L (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)) (3) 本物質(zhì)の蒸気圧: 1.43E-005 mmHg (20℃) (HSDB (Access on May 2020)) (飽和蒸気圧濃度換算値: 2.2E-004 mg/L)
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)はEPA OPPTS 870.2500に準(zhǔn)拠したウサギを用いた皮膚刺激性試験で皮膚刺激性を示さない (EPA Pesticides RED (2006))。 (2) 本物質(zhì)は皮膚刺激性を示さない (EU EMEA (1999))。 (3) 本物質(zhì)のウサギを用いた皮膚刺激性試験で、適用24時間後に非常に軽度な紅斑がみられたのみであり、皮膚刺激性を有しないと評価された (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)はEPA OPPTS 870.2400に準(zhǔn)拠したウサギを用いた眼刺激性試験で刺激性を示さない (EPA Pesticides RED (2006))。 (2) 本物質(zhì)は眼刺激性を示さない (EU EMEA (1999))。 (3) 本物質(zhì)のウサギを用いた眼刺激性試験で、角膜の腫瘍化及び混濁、結(jié)膜の水腫は観察されず、虹彩及び結(jié)膜の狀態(tài)は正常であったことから眼刺激性は示さないと評価された (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。
呼吸器感作性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)はEPA OPPTS 870.2600に準(zhǔn)拠したモルモットを用いた皮膚感作性試験で皮膚感作性を示さない (EPA Pesticides RED (2006))。 (2) 本物質(zhì)のモルモットを用いた皮膚感作性試験 (ビューラー法) で皮膚感作性を示さない (EU EMEA (1999)、食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (3) 本物質(zhì)のモルモットを用いた皮膚感作性試験 (マキシマイゼーション法) で皮膚感作性を示し、陽性率は20%と報告されている (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2014))。
生殖細(xì)胞変異原性
【分類根拠】 (1)、(2) より、區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) in vivoでは、ラット骨髄細(xì)胞を用いた染色體異常試験及びマウスの骨髄細(xì)胞を用いた小核試験において陰性の報告がある (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (2) in vitroでは、細(xì)菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細(xì)胞を用いた姉妹染色分體交換試験及びマウスリンフォーマ試験において陰性の報告がある (同上)。
発がん性
【分類根拠】 ラットでの発がん性を評価できる十分な試験結(jié)果は得られていないが、(1)~(3) に基づき區(qū)分に該當(dāng)しないとした。
【根拠データ】 (1) 國內(nèi)外の分類機(jī)関による既存分類では、EPAでNL (Not Likely to be Carcinogenic to Humans) (EPA Annual Cancer Report 2019 (Access on September 2020):1998年分類) に分類されている。 (2) 雌雄のマウスに本物質(zhì)を93週間混餌投與した慢性毒性/発がん性併合試験では、発がん性は認(rèn)められなかった (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)、EU EMEA (1999))。 (3) EMEAは、変異原性が陰性結(jié)果であること及び適切に管理されたマウスの試験において発がん性がみられなかったことを考慮し、本物質(zhì)には発がん性はないと結(jié)論した (EU EMEA (1999))。
【參考データ等】 (4) 雌雄のラットに本物質(zhì)を2年間混餌投與した慢性毒性/発がん性併合試験では、腫瘍発生率の明らかな増加はなかったが、生存率が低かったために本試験は発がん性の評価のためには十分ではなかった (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)、EU EMEA (1999))。
生殖毒性
【分類根拠】 (1) より、親動物毒性がみられる用量で生殖影響の報告がある。ガイダンスに従い區(qū)分2とした。なお、新たな情報源の使用により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) ラットを用いた混餌投與による2世代繁殖試験において、親動物に毒性 (明らかな毒性徴候、體重増加抑制、血漿、赤血球及び脳のコリンエステラーゼ (ChE) 活性低下) が認(rèn)められる用量 (75 mg/kg飼料、ガイダンス値換算:3.75 mg/kg/day) でF1雄に不妊癥の証拠が認(rèn)められた。この用量は出生児に対しても毒性を示し、同腹児數(shù)、児の生存率及び體重増加の減少、並びに血漿、赤血球及び脳のChE活性の有意な低下を引き起こした (EU EMEA (1999))。
【參考データ等】 (2) ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による妊娠前及び妊娠初期投與試験 (Seg Ⅰ試験) において、雌雄の親動物及び胎児に対して、最高用量である2 mg/kg/dayまで影響はみられていない (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (3) 雌ラットを用いた強(qiáng)制経口投與による周産期及び授乳期投與試験 (Seg Ⅲ試験) において、母動物、胎児及び児動物に対して、最高用量である2 mg/kg/dayまで影響はみられていない (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (4) 雌ラットの妊娠7~17日まで強(qiáng)制経口投與した器官形成期投與試験 (Seg Ⅱ試験) において、母動物、胎児及び児動物に対して、最高用量である2 mg/kg/dayまで影響はみられていない (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (5) 雌ラットの妊娠6~15日まで強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験において、3及び6 mg/kg/dayの母動物に明白な毒性徴候が認(rèn)められ、6 mg/kg/dayで母動物の體重増加量が有意に減少した。いずれの用量でも催奇形性又は胎児毒性の証拠は認(rèn)められなかった (EU EMEA (1999))。 (6) 雌ウサギの妊娠6~18日まで強(qiáng)制経口投與した発生毒性試験において、母動物では最高用量である8 mg/kg/dayで體重減少がみられ、胎児には影響はみられていない (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。
特定標(biāo)的臓器毒性 (単回ばく露)
【分類根拠】 (1) のヒトのばく露例と、(2)~(4) の実験動物試験で神経系への影響がみられていることから、區(qū)分1 (神経系) とした。なお、新たな情報源の使用により、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) 本物質(zhì)にばく露されたヒトで、呼吸困難、胸の圧迫感、息切れ、精神錯亂、吐き気、めまい、頭痛、嘔吐、眼の炎癥等、235例報告されたとの記載がある (Patty (6th, 2012))。 (2) ラットの単回経口投與試験及び単回経皮適用試験 (いずれも投與量不明) において、自発運(yùn)動減少、歩行失調(diào)、歩行困難等の中樞神経抑制癥狀、振戦、流涙、流涎、縮瞳、呼吸不整等がみられた (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (3) ラットの4時間単回吸入ばく露試験において、1,440 mg/m3 (區(qū)分2の範(fàn)囲) ~7,290 mg/m3 (區(qū)分2超) で呼吸促迫、軽度の間代性痙攣、流涎、流涙、軟便の排泄、尿失禁がみられた (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (4) イヌ、ウサギ、ラット、マウスなどの実験動物において、抗コリンエステラーゼ及び神経毒性作用を示したとの報告がある (EPA Pesticides RED (2006))。
特定標(biāo)的臓器毒性 (反復(fù)ばく露)
【分類根拠】 (1)~(5) より、區(qū)分1 (神経系) とした。新たな情報を用いて検討した結(jié)果、舊分類から分類結(jié)果を変更した。
【根拠データ】 (1) イヌを用いた6ヵ月間の混餌投與試験の結(jié)果、12/4 ppm (雄/雌: 0.089/0.083 mg/kg/day) 以上の雄で大脳コリンエステラーゼ (ChE) 活性の低下が、24 ppm (雄/雌: 0.692/0.702 mg/kg/day) の雌雄で赤血球ChE活性の抑制、雄で大脳ChE活性の低下、雌で白血球數(shù)の高値、無機(jī)リンの高値、大脳ChE活性の低下 (65%) がみられた (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (2) イヌを用いた52週間の混餌投與試験の結(jié)果、20 ppm (0.5 mg/kg/day、區(qū)分1の範(fàn)囲) で肝重量増加、赤血球のChE活性低下が、100 ppm (2.5 mg/kg/day、區(qū)分1の範(fàn)囲) で下痢、摂餌量低下、肝臓酵素及び肝重量増加、2例の肝臓に局所的な壊死、赤血球及び脳ChE活性低下がみられ、雄1例で虛脫狀態(tài)のため安楽死処置された (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013)、EU EMEA (1999))。 (3) マウスの慢性毒性/発がん性併合試験において、1 mg/kg/day (區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上の雄で赤血球及び脳ChE 活性低下が、 6 mg/kg/dayの雄で骨髄過形成が、6 mg/kg/day (區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上の雄で摂餌量減少、雌で赤血球及び脳ChE活性低下、十二指腸粘膜の過形成が、21 mg/kg/day (區(qū)分2の範(fàn)囲) の雌雄で活動性低下、雄で脳重量増加、神経細(xì)胞の空胞変性、雌で死亡率増加、摂餌量減少、神経細(xì)胞の空胞変性、骨髄過形成がみられた (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (4) ラットの慢性毒性/発がん性併合試験において、12 ppm (0.6 mg/kg/day、區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上で赤血球ChE活性低下が、12 ppm (6 mg/kg/day) で脳ChE活性低下がみられた。なお、死亡率が高いために、雄生存例は91 週間で安楽死処置された。対照群の死亡を含めてほとんどの死亡は慢性腎癥によるものであった (食安委 動物用醫(yī)薬品評価書 (2013))。 (5) ウサギを用いた3週間の経皮毒性試験において、0.5 m/kg/day (90日換算: 0.08mg/kg/day、區(qū)分1の範(fàn)囲) 以上で血漿及び赤血球ChE活性低下がみられた (EU EMEA (1999))。
誤えん有害性*
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。本有害性クラスの內(nèi)容に変更はない。