急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分外 ラットのLD50値 (OECD TG 401) として、> 5,000 mg/kgとの報告 (ECHA RAC (2010)) に基づき、區(qū)分外とした。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) のラットのLD50値として、> 5,000 mg/kgとの報告 (EPA Pesticide (1996)) がある。舊分類根拠のIUCLID (2000) のデータは検索サイト閉鎖により確認できなかったため、區(qū)分を変更した。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 區(qū)分4 ラットのLC50値 (4時間) (OECD TG 403) として、4,470 μg/L (4.47 mg/L) との報告 (ECHA RAC (2010)) に基づき、區(qū)分4とした。今回の調(diào)査で新たに入手したECHA RAC (2010) のデータに基づき、區(qū)分を見直した。なお、試験は本物質(zhì)微粒子含有のエアロゾルで行ったとの記載に基づき、ミスト?ダストの基準値を適用した。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 區(qū)分外 本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) について、ウサギを用いた皮膚刺激試験の結(jié)果、刺激性はみられなかったとの報告がある (EPA Pesticide (1996))。また、EU-RAR (2008) には、モルモットを用いたマキシマイゼーション試験において本物質(zhì)の50%溶液を24時間適用した結(jié)果、刺激性はみられなかったとの報告や、ウサギに本物質(zhì)を8時間又は24時間適用した結(jié)果刺激性はみられなかったとの報告がある (EU-RAR (2008))。以上の結(jié)果から區(qū)分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 區(qū)分2B 本物質(zhì) (合成クリオライト) をウサギの眼に適用した結(jié)果、結(jié)膜、強膜及び角膜に刺激反応はみられなかったとの報告や (ECHA RAC (2010))、中等度の結(jié)膜炎がみられたが7日以內(nèi)に回復したとの記載がある (ECHA RAC (2010))。さらに、本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) について、ウサギを用いた眼刺激試験の結(jié)果、中等度の刺激性がみられたとの報告がある (EPA Pesticide (1996))。以上、回復性の記載をもとに區(qū)分2Bとした。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、EU RAR (2008) にはモルモットを用いたマキシマイゼーション試験の結(jié)果、影響はみられなかったとの報告があるが詳細不明であるため、分類に用いるには不十分なデータと判斷した。また、本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) は、労働者に発疹及びアトピー性皮膚炎をおこしたとの報告がある (PATTY (6th, 2012))
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない ガイダンスの改訂により區(qū)分外が選択できなくなったため、分類できないとした。すなわち、in vivoデータは、ラット骨髄細胞の染色體異常試験で陰性 (EU-RAR (2008))、in vitroでは、本物質(zhì) (合成クリオライト)、天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) において、細菌の復帰突然変異試験、ヒトリンパ球の染色體異常試験、ラット初代肝細胞の不定期DNA合成試験でいずれも陰性である (EPA Pesticide (1996)、EU-RAR (2008))。
発がん性
GHS分類: 分類できない 本物質(zhì) (合成クリオライト) についてはデータはないが、本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) に対しては、米國EPAが1957年以降、殺蟲剤として登録使用されていた本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) に対し、1988年にGroup D (not classifiable as to human carcinogenicity) に分類した (EPA Pesticide (1996))。一方、ACGIHはフッ化物に対し、フッ素としてA4 (ACGIH (7th, 2001)) に分類している。以上、天然鉱物としても、フッ化物としても、本物質(zhì)に関連して発がん性を示唆する知見はなく、分類できないとした。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない 本物質(zhì) (合成クリオライト) を用いた試験データはない。本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) を用いた試験データとしては、混餌投與によるラット2世代試験の報告があり、高用量の1,800 ppm (128~149 mg/kg/day 相當量) を投與しても、親動物の生殖能に影響はないが、児動物には離乳まで體重増加抑制がみられた (EU-RAR (2008))。また、発生毒性影響としては、妊娠ラット、又は妊娠ウサギに天然クリオライトを強制経口投與した試験において、母動物に顕著な毒性影響 (體重増加抑制、胃の粘膜/內(nèi)容物の暗赤色化、死亡例の発現(xiàn)) がみられる用量 (100~300 mg/kg/day以上) で、骨格変異 (肋骨、又は肢骨の灣曲)、又は奇形 (口蓋裂) の頻度増加がみられたとの報告がある (EU-RAR (2008)) が、他方で、妊娠ラットに3,000 mg/kg/dayの極量を妊娠6~15日に強制経口投與した試験では、母動物に歯の白色化がみられたのみで、胎児には無影響であったとの報告もある (EU-RAR (2008))。ECHAのリスク評価委員會 (RAC) は、本物質(zhì)と天然物を併せてリスク/ハザード評価する過程で、上記の生殖毒性試験結(jié)果からはCLP分類に照らし、區(qū)分2への分類も考慮したが、発生毒性のデータは複數(shù)の試験間で結(jié)果の乖離が大きく、信頼性に疑問があるとして、生殖毒性には分類區(qū)分をつけないと結(jié)論した (ECHA RAC (2010))。 以上、EUの指摘どおり、天然クリオライトの発生毒性試験結(jié)果は一貫性がなく、本項は分類できないとした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分2 (呼吸器、肝臓) 本物質(zhì) (合成クリオライト) は気道刺激性がある ((EPA Pesticide Fact Sheet (1996)、EU-RAR (2008))。実験動物では、本物質(zhì) (合成クリオライト) のラットへの250 mg/kg以上の経口投與 (區(qū)分1相當) で衰弱、努力呼吸、> 5,000 mg/kg (LD50) で立毛、流涎、1.33~4.34 mg/Lの吸入ばく露 (區(qū)分2に相當) で、肺に肺胞中隔の線維化等、肝臓に小葉中心性の肝細胞の変性?壊死がみられたとの報告がある (EU-RAR (2008))。経口投與 (區(qū)分1相當) での努力呼吸は呼吸器への影響と判斷せず、吸入試験 (區(qū)分2相當) の肺への影響、肝臓への影響の知見から區(qū)分2 (呼吸器、肝臓) とした。 新たな情報を追加し、舊分類の區(qū)分を見直した。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (神経系、骨、歯、肺、肝臓、腎臓、胃) 本物質(zhì) (合成クリオライト) の情報として、ラットを用いた5ヶ月間反復吸入毒性試験において、0.001 mg/Lで持続性の硬直、自発運動低下、血漿中コリンエステラーゼ活性低下、尿?骨?歯のフッ化物増加、骨の骨膜/骨の異栄養(yǎng)性/溶骨性病変、歯のエナメル質(zhì)欠損、肺胞炎、気管?気管支リンパ節(jié)の過形成、肝細胞の脂肪変性?単細胞壊死、近位尿細管の壊死、腺胃の限局性粘膜下炎癥、脳の血管周囲の炎癥?神経膠細胞の増殖がみられている (ECHA RAC (2010))。これらは區(qū)分1の範囲であった。また、ラットを用いた28日間反復経口投與毒性試験において、25 mg/kg/day (90日換算: 7.78 mg/kg/day) で歯の色調(diào)及び物理的性質(zhì)の変化がみられている (ECHA RAC (2010))。これらは區(qū)分1の範囲であった。 一方、本物質(zhì)の天然鉱物 (CAS番號: 15096-52-3) の情報として、ヒトでは、天然クリオライトのダストの長期職業(yè)ばく露による関節(jié)痛や関節(jié)の可動域の制限を合併した骨のフッ素沈著癥の報告がある (EU-RAR (2008)、ECHA RAC (2010))。また、デンマークの天然クリオライト関連従業(yè)者の子供においてフッ化物の間接ばく露による歯のフッ素沈著癥の報告がある (ECHA RAC (2010))。また、実験動物では、ラットを用いた90日間反復吸入毒性試験において、0.00104 mglLで肺の肺胞管壁の肥厚の形跡を伴った肺胞炎、0.0046 mg/Lで骨?歯の無機フッ化物濃度の増加、肺の絶対重量増加、気管気管支リンパ節(jié)の貪食マクロファージの集簇がみられている (ECHA RAC (2010))。これらは區(qū)分1の範囲であった。 したがって、區(qū)分1 (神経系、骨、歯、肺、肝臓、腎臓、胃) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。