急性毒性
経口
【分類根拠】
(1)、(2) より、區(qū)分に該當しない。
【根拠データ】
(1) ラットのLD50: 5,143 mg/kg (ACGIH (7th, 2018)、HSDB (Access on July 2019))
(2) ラットのLD50: > 5,000 mg/kg (EPA Pesticide (1998))
経皮
【分類根拠】
(1) より、區(qū)分に該當しない。
【根拠データ】
(1) ラットのLD50: > 4,000 mg/kg (ACGIH (7th, 2018)、HSDB (Access on July 2019))
吸入: ガス
【分類根拠】
GHSの定義における液體であり、ガイダンスでは分類対象外に相當し、區(qū)分に該當しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】
(1) より、區(qū)分に該當しない。
なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (0.000158ppm) より高いため、ミストとしてmg/Lを単位とする基準値を適用した。
【根拠データ】
(1) ラットのLC50 (4時間): 5.09 mg/L (ACGIH (7th, 2018)、HSDB (Access on July 2019))
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】
(1) より、區(qū)分に該當しない。
【根拠データ】
(1) 本物質はウサギの眼に対しごく軽度の刺激性を有するが,皮膚刺激性及び皮膚感作性はない (ACGIH (7th, 2018)、HSDB (Access on July 2019))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】
(1) より、區(qū)分に該當しない。
【根拠データ】
(1) 本物質はウサギの眼に対しごく軽度の刺激性を有するが,皮膚刺激性及び皮膚感作性はない (ACGIH (7th, 2018)、HSDB (Access on July 2019))。
呼吸器感作性
【分類根拠】
データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】
(1) より、區(qū)分に該當しないとした。
【根拠データ】
(1) 本物質はウサギの眼に対しごく軽度の刺激性を有するが,皮膚刺激性及び皮膚感作性はない (ACGIH (7th, 2018)、HSDB (Access on July 2019))。
生殖細胞変異原性
【分類根拠】
(1)、(2) より、本物質はガイダンスにおける分類できないに相當し、區(qū)分に該當しない。
【根拠データ】
(1) in vivoでは、腹腔內投與によるマウスの赤血球小核試験及び肝細胞不定期DNA合成試験で陰性の報告がある (ACGIH (7th, 2018))。
(2) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験及び哺乳類培養(yǎng)細胞の染色體異常試験で陰性の報告がある (ACGIH (7th, 2018))。
発がん性
【分類根拠】
(1) の最新の既存分類結果から、ガイダンスに従い、分類できないとした。
【根拠データ】
(1) 國內外の分類機関による既存分類では、ACGIHでA4 (ACGIH (7th, 2018))、 EPAでNL (Not Likely to be Carcinogenic to Humans) (EPA Annual Cancer Report (2018): 2001年分類) に分類されている。
生殖毒性
【分類根拠】
(1)~(3) より、區(qū)分に該當しないとした。
【根拠データ】
(1) ラットを用いた混餌投與による2世代生殖毒性試験において、両世代の親動物に體重増加抑制がみられたが生殖影響はみられていない (ACGIH (7th, 2018))。
(2) 雌ラットの妊娠6~15日に本物質を経口投與した発生毒性試験において、母動物毒性 (泌尿生殖器の汚れ) がみられる用量で、胎児に波狀あるいは肥厚した肋骨がみられている (ACGIH (7th, 2018))。なお、胎児にみられた所見は骨格変異と考えられ、また、母動物に対する影響は600 mg/kg/day以上でみられ、胎児に対する影響は1,240 mg/kg/dayでみられていることから分類根拠に相當する影響ではないと判斷した。
(3) 雌ウサギの妊娠6~19日に本物質を経口投與した発生毒性試験において、母動物及び胎児に影響はみられていない (ACGIH (7th, 2018))。