急性毒性
経口
ラットLD50の5件のデータ> 5,000 mg/kg、6,240 mg/kg、12,870 mg/kg、29,800 mg/kg、30,420 mg/kg (EU-RAR (2004)) から區(qū)分外とした。
経皮
ウサギで2,000 mg/kgの用量で死亡がみられなかったとの記載 (EU-RAR (2004)) に基づき、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
ラットにおける4時間ばく露のLC50 > 9,500 ppmV (32.88 mg/L) (EU-RAR (2004)) に基づき、區(qū)分外とした。 なお、被験物質(zhì)の濃度は飽和蒸気圧濃度 (125,743 ppm) の90% [113,169 ppmV (132.4 mg/L) ] より低い値であることから、ミストを含まないものとしてppmVを単位とする基準値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギ及びヒトにおいて皮膚刺激性があるとの記載 (DFGOT vol.13 (1999)、EU-RAR (2004)、ACGIH (7th, 2002)、ICSC (J) (1994)) がある。ウサギでは反復投與により皮膚に亀裂を生じ出血を認めたが、投與終了後1週間では軽快し (DFGOT vol.13 (1999))、ヒトに原液を1時間付著させた場合,発赤とみみずばれを生じたとの記載 (EU-RAR (2004)) があるが、これも回復性の障害と考えられる。以上のデータより區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギで角膜混濁、虹彩炎、結(jié)膜充血?浮腫がいずれも可逆的にみられた (EU-RAR (2004)) ほか、動物及びヒトで眼に刺激性があるとの記載 (PATTY (6th, 2012)、EU-RAR (2004)、ICSC (J) (1994)、HSDB (Access on July 2013)) があることから、區(qū)分2とした。
呼吸器感作性
呼吸器感作性: データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
皮膚感作性: データ不足のため分類できない。
生殖細胞変異原性
分類ガイダンスの改訂により「區(qū)分外」が選択できなくなったため、「分類できない」とした。すなわち、In vivoでは、ラットの骨髄細胞を用いた染色體異常試験で陰性である (EU-RAR (2004)、DFGOT vol.13 (1999)、IRIS (2003)、Patty (6th, 2012)、IUCLID (2000))。さらに、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験 (EU-RAR (2004)、DFGOT vol.13 (1999)、IRIS (2003)、Patty (6th, 2012)、IUCLID (2000)、ACGIH (7th, 2002)) 及び哺乳類培養(yǎng)細胞を用いるマウスリンフォーマ試験 (EU-RAR (2004)、DFGOT vol.13 (1999)、IRIS (2003)、PATTY (6th, 2012)、IUCLID (2000)) で陰性である。
発がん性
EPAでIと分類されている (IRIS (2003)) ことから、分類できないとした。分類ガイダンスの改訂に従い區(qū)分を変更した。
生殖毒性
ラットの吸入ばく露による2世代試験において、親動物に顕著な一般毒性影響 (體重増加抑制、摂餌量減少) が発現(xiàn)する用量においても、親動物の生殖能には影響はみられず、児動物には最小限度の影響 (新生児重量減少) がみられたに過ぎない (EU-RAR (2004)、ACGIH (7th, 2002))。また、妊娠ラットに吸入ばく露した発生毒性試験では、母動物毒性 (體重増加抑制、摂餌量減少、聴覚刺激に対する反応低下) が見られる用量でも胎児への影響は生じなかった (EU-RAR (2004)、ACGIH (7th, 2002))。以上より、分類ガイダンスに従い區(qū)分外とした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
多くの動物種において、吸入ばく露による中樞抑制作用が報告されており (ACGIH (7th, 2002))、麻酔作用があると考えられるが、ばく露濃度が明らかではない。ウサギの経口投與において、區(qū)分2のガイダンス値範囲內(nèi)の用量で血管損傷がみられたとの記述がある (ACGIH (7th, 2002)) ことから、區(qū)分2 (血管系) とした。また、ヒトにおいて気道刺激性があるとの記述 (ACGIH (7th, 2002)) に基づき、區(qū)分3 (気道刺激性、麻酔作用) とした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
ヒトにおいて本物質(zhì)による明らかな毒性発現(xiàn)の記載がないこと (ACGIH (7th, 2002)、 EU-RAR (2004)、PATTY (6th, 2012))、並びに実験動物 (マウス、ラット、ウサギ) の10-14週間吸入毒性試験では區(qū)分2のガイダンス値範囲內(nèi)では毒性発現(xiàn)がみられない (最小毒性発現(xiàn)濃度: 786 ppm (ガイダンス値換算濃度: 2.08 mg/L/6 hr)) (ACGIH (7th, 2002)、EU-RAR (2004)、 PATTY (6th, 2012)) ことから、吸入経路では區(qū)分外相當であるが、他の経路の毒性情報がない。したがって、データ不足のため分類できない。
吸引性呼吸器有害性
データ不足のため分類できない。なお、本物質(zhì) (液體) を飲み込むと,誤嚥により気道に侵入すると生命に危険を及ぼすおそれがある (ICSC (J) (1994))。分類ガイダンスの改訂に従い區(qū)分を変更した。