急性毒性
経口
ラットLD50値:4470mg/kg(SIDS, 2001、DFGOT vol.16, 2001)、4700mg/kg(SIDS, 2001、DFGOT vol.16, 2001)、3700mg/kg(SIDS, 2001、DFGOT vol.16, 2001、PATTY 4th, 1994)、4760mg/kg(SIDS, 2001)、3680mg/kg(SIDS, 2001)、4790mg/kg(ACGIH 7th, 2001、PATTY 4th, 1994)、4200mg/kg(PATTY 4th, 1994)とのデータがあるが、SIDS(2001)のラットを用いたOECD 402準拠GLP試験においてLD50値:>2000mg/kgであったとの記述から、2000mg/kg以下では死亡は認められないと判斷し、區(qū)分外とした。
経皮
ウサギLD50値:>5000mg/kg(SIDS, 2001、DFGOT vol.16, 2001)、>1840mg/kg(SIDS, 2001)、12300mg/kg(SIDS, 2001、ACGIH 7th, 2001、DFGOT vol.16, 2001、PATTY 4th, 1994)、>8680mg/kg(SIDS, 2001)、7900mg/kg(SIDS, 2001、DFGOT vol.16, 2001、PATTY 4th, 1994)および>10000mg/kg(DFGOT vol.16, 2001)、ならびにラットLD50値:>2000mg/kg(OECD 402準拠GLP試験、SIDS, 2001)に基づき、ラットでは2000mg/kg以下では死亡は認められないと判斷し、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHSの定義による液體である。
吸入:蒸気
データなし。
吸入:粉じん及びミスト
データなし。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
SIDS(2001)およびDFGOT(vol.16, 2001)のウサギを用いた皮膚刺激性試験において4時間暴露で刺激性が認められなかったとの記述から、區(qū)分外とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
SIDS(2001)に記載されたウサギを用いた眼刺激性試験(OECDガイドライン405準拠GLP試験)では刺激性の基準に適応する眼の変化は認められなかったが、SIDS(2001)、ACGIH(7th, 2001)、DFGOT(vol.16, 2001)、PATTY(4th, 1994)のウサギの眼に適用した試験において強い刺激性が認められたとの記述、ならびにSIDS(2001)に記載されたウサギを用いたDraize試験では眼の変化が7日以內に完全に回復しなかったことから、區(qū)分2Aとした。
呼吸器感作性
データなし。
皮膚感作性
SIDS(2001)のモルモットを用いたBuehler testにおいて陽性反応は認められなかったとの記述から、區(qū)分外とした。
生殖細胞変異原性
in vitro試験で陰性のデータしかないため分類できない。
発がん性
データなし。
生殖毒性
SIDS(2001)のラットを用いた経口投與による催奇形性試験において母動物に一般毒性が認められる用量でも明確な生殖毒性は認められなかったとの記述から、區(qū)分外とした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
SIDS(2001)、ACGIH(7th, 2001)、DFGOT(vol.16, 2001)およびPATTY(4th, 1994)のヒト暴露例で気道刺激性が認められたとの記述、ならびにSIDS(2001)、ACGIH(7th, 2001)のラットまたはマウスを用いた経口投與試験において麻酔作用を示唆する癥狀が認められたとの記述から、區(qū)分3(麻酔作用、気道刺激性)とした。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
SIDS(2001)、DFGOT(vol.16, 2001)、PATTY(4th, 1994)のラットを用いた経口投與試験またはウサギを用いた経皮投與試験において區(qū)分2のガイダンス値範囲を超える用量でも重大な毒性作用が認められなかったとの記述から、區(qū)分外とした。また、SIDS(2001)およびDFGOT(vol.16, 2001)にはヒトを対象とした経口投與試験において毒性癥狀は認められなかったとの記述がある。
吸引性呼吸器有害性
データなし。