急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分4 ラットのLD50値として、940 mg/kg (ACGIH (7th, 2015)) との報告に基づき、區(qū)分4とした。
経皮
GHS分類: 區(qū)分外 ウサギのLD50値として、7,130 mg/kg (ACGIH (7th, 2015)) との報告に基づき、區(qū)分外とした。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 區(qū)分1 ラットのLC50値 (4時間) として、4.6 ppm (換算値:0.022 mg/L) (ACGIH (7th, 2015)) との報告に基づき、區(qū)分1とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (3,391.89 ppm) (換算値:16.53 mg/L) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、本物質を含む各種化學物質によってぜんそく様の癥狀が認められ、本物質のラットにおける吸入ばく露試験で呼吸器系への影響が認められている (DFGOT vol.17 (2002)、HSDB (Access on June 2016))。
皮膚感作性
GHS分類: 區(qū)分1 モルモットを用いたマキシマイゼーション試験で陽性 (動物の30%以上が陽性) であったことから (DFGOT vol.17 (2002))、區(qū)分1とした。
生殖細胞変異原性
GHS分類: 分類できない In vivoでは、マウス骨髄細胞の小核試験、染色體異常試験で陰性 (ACGIH (7th, 2015)、HSDB (Access on June 2016))、in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陽性、陰性の結果である (ACGIH (7th, 2015))。以上より、ガイダンスに従い、分類できないとした。
発がん性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、妊娠マウスに10 mg/kg を妊娠4、7、11又は15日に単回経口投與したが、いずれも胎児毒性はみられなかった (ACGIH (7th, 2015)) との報告がある。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (呼吸器) ヒトでは本物質の単回ばく露のデータはない。ラットを用いた急性毒性試験では、本物質の4時間単回吸入ばく露のLC50値は4.6 ppm (換算値:0.022 mg/L) と、區(qū)分1のガイダンス値の範囲內であり、臨床的癥狀と肉眼所見からは肺が標的臓器と考えられたとの記載がある (ACGIH (7th, 2015))。したがって區(qū)分1 (呼吸器) とした。なお、ラットを用いた他の急性毒性試験で、飽和蒸気圧濃度 (約1,600 ppm) の本物質の3、10、30分の単回吸入ばく露により全例が死亡し、死亡時までの観察では鼻への刺激作用が、死後の剖検では肺の損傷が認められたとの報告 (ACGIH (7th, 2015) もある。
特定標的臓器毒性(反復ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (呼吸器) ヒトに関する情報は無い。 実験動物では、ラットを用いた2週間吸入毒性試験(6時間/日、5日/週、10回ばく露)において、區(qū)分1相當である4.1 mg/m3 (ガイダンス値換算:0.0005 mg/L) 以上で呼吸器への影響 (鼻腔、副鼻腔及び主気管支の杯細胞の過形成、肺機能検査の変化等)の報告がある (DFGOT vol.17 (2002)、ACGIH (7th, 2015))。 したがって、區(qū)分1 (呼吸器) とした。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。