GHS分類
分類実施日(物化危険性及び健康有害性)
R5.3.31、政府向けGHS分類ガイダンス(令和3年度改訂版(Ver2.1))を使用 ※一部、ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
物理化學的危険性
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健康に対する有害性
特定標的臓器毒性 (反復ばく露) 區(qū)分1(呼吸器)
特定標的臓器毒性 (単回ばく露) 區(qū)分3(気道刺激性)
皮膚感作性 區(qū)分1
眼に対する重篤な損傷性/眼刺激性 區(qū)分1
皮膚腐食性/刺激性 區(qū)分2
急性毒性(吸入:粉塵、ミスト) 區(qū)分2
急性毒性(経口) 區(qū)分3
分類実施日(環(huán)境有害性)
ガイダンスVer.1.1 (GHS 4版, JIS Z7252:2014)
環(huán)境に対する有害性
水生環(huán)境有害性 長期(慢性) 區(qū)分1
水生環(huán)境有害性 短期(急性) 區(qū)分1
2.2 注意書きも含むGHSラベル要素
絵表示
注意喚起語
危険
危険有害性情報
H410 長期継続的影響によって水生生物に非常に強い毒性。
H373 長期にわたる,又は反復ばく露により臓器 (全身毒性) の障害のおそれ
H330 吸入すると生命に危険。
H318 重篤な眼の損傷。
H317 アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ
H315 皮膚刺激。
H301 飲み込むと有毒。
注意書き
安全対策
P273 環(huán)境への放出を避けること。
P272 汚染された作業(yè)衣は作業(yè)場から出さないこと。
P271 屋外又は換気の良い場所でのみ使用すること。
P270 この製品を使用するときに,飲食又は喫煙をしないこと。
P264 取扱い後は皮膚をよく洗うこと。
P261 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。
P284 (換気が不十分な場合)呼吸用保護具を著用すること。
P280 保護手袋/保護眼鏡/保護面を著用すること。
応急措置
P391 漏出物を回収すること。
P333 + P313 皮膚刺激又は発しん(疹)が生じた場合:醫(yī)師の診斷/手當てを受けること。
P314 気分が悪いときは、醫(yī)師の診斷 / 手當てを受けること。
P305 + P351 + P338 + P310 眼に入った場合:水で數(shù)分間注意深く洗うこと。次にコンタクトレンズを著用していて容易に外せる場合は外すこと。その後も洗浄を続けること。直ちに醫(yī)師に連絡すること。
P304 + P340 + P310 吸入した場合:空気の新鮮な場所に移し,呼吸しやすい姿勢で休息させること。 直ちに醫(yī)師に連絡すること。
P302 + P352 皮膚に付著した場合:多量の水で洗うこと。
P301 + P310 + P330 飲み込んだ場合:直ちに醫(yī)師 に連絡すること??冥颏工工挨长取?/div>
保管
P405 施錠して保管すること。
P403 + P233 換気の良い場所で保管すること。容器を密閉しておくこと。
廃棄
P501 殘余內容物?容器等は産業(yè)廃棄物として適正に廃棄すること。
急性毒性
経口
【分類根拠】 (1)~(4)より、3件が區(qū)分3、1件が區(qū)分4に該當する。最も件數(shù)の多い區(qū)分を採用し、區(qū)分3とした。
【根拠データ】 (1)ラットのLD50:178 mg/kg(EPA Pesticide(1994)) (2)ラットのLD50:235 mg/kg(EPA Pesticide(1994)) (3)ラットのLD50:284 mg/kg(雌)(EPA Pesticide(1994)) (4)ラットのLD50:375 mg/kg(雄)(EPA Pesticide(1994))
経皮
【分類根拠】 (1)、(2)より、區(qū)分外(國連分類基準の區(qū)分5または區(qū)分外に相當)とした。
【根拠データ】 (1)ウサギのLD50:> 2,000 mg/kg(雄)(EPA Pesticide(1994)) (2)ウサギのLD50:> 2,000 mg/kg(雌雄)(EPA Pesticide(1994))
吸入: ガス
【分類根拠】 GHSの定義における固體である。
吸入: 蒸気
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】 (1)より、區(qū)分2とした。なお、試験濃度は飽和蒸気圧濃度1.07 ppm(0.01 mg/L)よりも大きいので粉じん基準を適用した。
【根拠データ】 (1)4時間吸入ラットのLC50(4時間):0.32 mg/L(EPA Pesticide(1994))
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】 (1)、(2)より、區(qū)分2とした。
【根拠データ】 (1)ウサギに本物質(純度98.2%)0.5 gを4時間適用した皮膚刺激性試験(OECD TG404、GLP準拠)では、紅斑の平均スコア3.3、浮腫の平均スコア2.1が得られ、14日後には回復したとの報告がある(EU CLH提案文書(2018))。 (2)ウサギに本物質0.5 gを4時間適用した皮膚刺激性試験では、紅斑及び浮腫を生じ、5日後に表皮剝離がみられたとの報告があり、これを踏まえて中程度(moderate)の皮膚刺激性と判斷されている(EPA Pesticide(1994))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】 (1)、(2)より、區(qū)分1とした。
【根拠データ】 (1)ウサギを用いた眼刺激性試験で、不可逆的影響と考えられる角膜の重篤な損傷が全動物で見られたとの報告がある(EPA Pesticide(1994))。 (2)ウサギを用いた眼刺激性試験(OECD TG405)で腐食性を示し、混濁度は1時間以內に最大値を示したとの報告がある(EPA Pesticide(1994)、EU CLH提案文書(2018))。
【參考データ等】 (3)EPAは本物質を腐食性物質であると結論付けている(EPA Pesticide(1994))。
呼吸器感作性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】 (1)~(4)より、區(qū)分1とした。なお、區(qū)分1A((1)、(2))と區(qū)分1B((4))に分類できるデータが混在しており、細區(qū)分を行うにはデータが十分ではないと判斷し、區(qū)分1とした。
【根拠データ】 (1)モルモットを用いたBuehler類似試験では、本物質2%調剤(アセトン中)で計3回6時間ずつ感作を行い、29日後に誘発させた試験で20匹中6匹に陽性反応が見られたとの報告に基づき、本物質は弱い感作性を有すると判斷されている(EU CLH提案文書(2018))。 (2)モルモットを用いた感作性試験における本物質(純度不明)5%調剤(9:1 DOWANOL DPMとTween 80混合物中)で週2回、3週間感作を行い、2週間後に誘発させた試験で10匹中7匹で陽性が見られたとの報告がある(EU CLH提案文書(2018))。 (3)モルモットを用いた皮膚感作性試験(2件)で弱陽性の反応が見られたとの報告があるのに基づき、EPAは本物質を皮膚感作性を有すると判斷している(EPA Pesticide(1994))。 (4)モルモットを用いたBuehler試験(OECD TG406、GLP準拠)では、本物質(純度98.2%)の25%調剤(0.5%メトセル中)で計3回6時間ずつ感作を行い、0.5%調剤(0.5%メトセル中)で誘発させたところ10匹全てで陰性であり、5%調剤(0.5%メトセル中)では10匹全てで陽性が見られたが、後者の用量で參照群でも反応が見られたことから、反応は刺激性によるものと判斷された(EU CLH提案文書(2018))。 (5)ヒトに感作性を示す複數(shù)のデータがあるが、サンプル數(shù)が限定的であったり、被験物質情報を含めた試験の詳細が不明なため、提案國のデンマークはヒトのデータから細分類は判斷できないとしている(EU CLH提案文書(2018))。
【參考データ等】 (6)EU CLH提案文書では2018年5月に調和分類としてSkin Sens. 1が提案されている。
生殖細胞変異原性
【分類根拠】 In vivoのデータがなく、データ不足のため分類できない。
【根拠データ】 (1)In vitroにおいて、細菌を用いた復帰突然変異試験、哺乳類細胞を用いた突然変異試験、ラット肝細胞を用いた不定期DNA合成試験でいずれも陰性、ヒトリンパ球を用いた染色體異常試験で弱陽性であった(EPA Pesticide(1994))。
発がん性
【分類根拠】 発がん性に関して、利用可能なヒトを対象とした報告はない。 (1)の情報もあるが、データ不足のため分類できない。
【根拠データ】 (1)ラットに2年間混餌投與した発がん性試験において、投與量に応じた腫瘍増加は認められなかった(EU CLH提案文書(2018))。 (2)國內外の分類機関による既存分類はない。
生殖毒性
【分類根拠】 (1)より、ラットの2世代繁殖毒性試験では繁殖能への影響は検出されていない。一方、(2)より、ガイダンスに従い軽微な発生影響とみなして分類根拠としないことから、発生影響に関する情報がなく、データ不足のため分類できない。
【根拠データ】 (1)ラットを用いた経口経路(混餌)による2世代繁殖毒性試験では高用量(40mg/kg/day)の投與により、親動物の呼吸困難、死亡などの重篤な毒性が生じたものの、低用量においても親動物及び児動物の生殖能に対する悪影響は見られなかったとの報告がある(CLH提案文書(2018))。 (2)妊娠ウサギの器官形成期(妊娠7~19日)に強制経口投與した発生毒性試験において、母動物には最高用量の60 mg/kg/dayで死亡、體重増加抑制及び摂餌量減少がみられたが、中用量の30 mg/kg/dayでは異常はみられなかった。胎児には30 mg/kg/day以上で骨化遅延(複數(shù)の骨)がみられたとの報告がある(EPA Pesticide(1994))。
特定標的臓器毒性 (単回ばく露)
【分類根拠】 (1)より、區(qū)分3(気道刺激性)とした。
【根拠データ】 (1)本物質製剤をこぼした、又は誤使用したヒトで、眼?喉?気道の刺激癥狀、鼻水及び頭痛を生じたとの事故例の記載がある(EPA Pesticide(1994))。
特定標的臓器毒性 (反復ばく露)
【分類根拠】 (1)、(2)より、區(qū)分1(呼吸器)とした。なお、新たな知見に基づき分類結果を変更した。舊分類から新たにEUでGHS分類が行われ、特定標的臓器毒性(反復ばく露)に區(qū)分が付與されたため、分類を見直した(2022年度)。
【根拠データ】 (1)ラットを用いた2週間反復吸入ばく露試験(GLP、粉じん、6時間/日、5日/週)において、0.00051 mg/L(ガイダンス換算(90日、6時間):0.000364mg/L 、區(qū)分1の範囲)で喉頭の組織変化が、0.0054 mg/L(ガイダンス換算(90日、6時間):0.00386 mg/L 、區(qū)分1の範囲)で肺重量増加、肺?鼻腔の組織変化が、0.031 mg/L(ガイダンス換算(90日、6時間):0.0221 mg/L、區(qū)分1の範囲)で喘鳴又は努力呼吸、喉頭(軟骨の多巣性壊死)?鼻腔(呼吸上皮及び/又は移行上皮の過形成?扁平上皮化生?嗅上皮の変性?嗅神経の変性)の組織変化がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2019))。 (2)ラットを用いた強制経口による90日間反復経口投與試験において、30 mg/kg/day(區(qū)分2の範囲)で體重増加抑制、呼吸困難がみられたとの報告がある(ECHA RAC Opinion (2019))。
【參考データ等】 (3)EU CLPでは、區(qū)分1(呼吸器)として分類されている。
誤えん有害性*
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。
14.1 國連番號
ADR/RID (陸上規(guī)制): 2923 IMDG (海上規(guī)制): 2923 IATA-DGR (航空規(guī)制): 2923
14.2 國連輸送名
IATA-DGR (航空規(guī)制): Corrosive solid, toxic, n.o.s. (2,2-Dibromo-2-cyanoacetamide)
cyanoacetamide)
IMDG (海上規(guī)制): CORROSIVE SOLID, TOXIC, N.O.S. (2,2-Dibromo-2-
ADR/RID (陸上規(guī)制): CORROSIVE SOLID, TOXIC, N.O.S. (2,2-ジブロモ-2-シアノアセトアミド)
14.3 輸送危険有害性クラス
(6.1) (6.1)
ADR/RID (陸上規(guī)制): 8 IMDG (海上規(guī)制): 8 (6.1) IATA-DGR (航空規(guī)制): 8
14.4 容器等級
ADR/RID (陸上規(guī)制): II IMDG (海上規(guī)制): II IATA-DGR (航空規(guī)制): II
14.5 環(huán)境危険有害性
該當
ADR/RID: 該當 IMDG 海洋汚染物質(該當?非該當): IATA-DGR (航空規(guī)制): 非該當
14.6 特別の安全対策
なし
14.7 混觸危険物質
強酸化剤
略語と頭字語
TWA: 時間加重平均
STEL: 短期暴露限度
RID: 鉄道による危険物の國際運送に関する規(guī)則
LD50: 致死量 50%
LC50: 致死濃度 50%
IMDG: 國際海上危険物
IATA:國際航空運送協(xié)會
EC50: 有効濃度 50%
CAS: ケミカルアブストラクトサービス
ADR: 道路による危険物の國際輸送に関する歐州協(xié)定
參考文獻
【1】労働安全衛(wèi)生法 ウェブサイト https://www.mhlw.go.jp
【2】化學物質審査規(guī)制法(化審法)https://www.env.go.jp
【3】化學物質排出把握管理促進法(PRTR法) https://www.chemicoco.env.go.jp
【4】NITE化學物質総合情報提供システム (NITE-CHRIP)https://www.nite.go.jp/
【5】カメオケミカルズ公式サイト http://cameochemicals.noaa.gov/search/simple
【6】ChemIDplus、ウェブサイト http://chem.sis.nlm.nih.gov/chemidplus/chemidlite.jsp
【7】ECHA - 歐州化學物質庁、ウェブサイト https://echa.europa.eu/
【8】eChemPortal - OECD 化學物質情報グローバルポータル、ウェブサイトhttp://www.echemportal.org/echemportal/index?pageID=0&request_locale=en
【9】ERG - 米國運輸省による緊急対応ガイドブック、ウェブサイトhttp://www.phmsa.dot.gov/hazmat/library/erg
【10】有害物質に関するドイツ GESTIS データベース、ウェブサイトhttp://www.dguv.de/ifa/gestis/gestis-stoffdatenbank/index-2.jsp
【11】HSDB - 有害物質データバンク、ウェブサイト https://toxnet.nlm.nih.gov/newtoxnet/hsdb.htm
【12】IARC - 國際がん研究機関、ウェブサイト http://www.iarc.fr/
【13】IPCS - The International Chemical Safety Cards (ICSC)、ウェブサイトhttp://www.ilo.org/dyn/icsc/showcard.home
【14】Sigma-Aldrich、ウェブサイト https://www.sigmaaldrich.com/