急性毒性
経口
ラットに40%溶液を経口投與した試験のLD50値100-200 mg/kg(ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol.7 (1996))、698 mg/kg(DFGOT vol.7 (1996)、IUCLID (2000))との記述がある。また、ラットに10%溶液を経口投與した試験のLD50値として、100-200 mg/kg(DFGOT vol.7 (1996)、Patty (5th, 2001)、IUCLID (2000)、HSDB (2008))との記述がある。複數(shù)のLD50値が區(qū)分3の範囲內にあることから、區(qū)分3とした。
経皮
データがないので分類できない。
吸入
吸入(粉じん、ミスト): GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。
吸入(蒸気): GHS定義上のガスであるため、分類対象外とした。
吸入(ガス): ラットを用いた4時間吸入ばく露試験のLC50値4,400 mL/m3(4,400 ppm)、6,400-9,100 mL/m3(6,400-9,100 ppm)(DFGOT vol.7 (1996))から區(qū)分4とした。
皮膚腐食性?刺激性
本物質(ガス)による皮膚刺激性試験データはないが、40%溶液はウサギの皮膚に壊死を起こす(Patty (5th, 2001))との記述、「40%溶液はモルモットの皮膚に壊死を起こす」(ACGIH (7th, 2001))との記述から水溶液には皮膚腐食性があると判斷される。詳細なデータは不明のため、細區(qū)分ができず、區(qū)分1とした。
なお、本物質濃度が10%以上の溶液のEU分類はR34(EU-Annex I)である。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
本物質(ガス)による眼刺激性試験データはないが、40%溶液は「ウサギの眼に重度の刺激性を生じた」(ACGIH (7th, 2001))との記述、「ばく露5分後、角膜に損傷」(Patty (5th, 2001))との記述がある?;貜托预摔膜い皮斡浭訾悉胜い?、本物質は皮膚腐食性物質であり、40%溶液のウサギを用いた眼刺激性試験で「刺激性があり、EU分類:risk of serious damage to eyes」(IUCLID (2000))との記述、ICSC(2003)の短期ばく露の項に「眼に腐食性を示す」との記述があることから、區(qū)分1とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:「1人の作業(yè)者に、アレルギー性または刺激性の気管支炎が見られた」(ACGIH (7th, 2001)、NTP DB (Access on January 2009)、Patty (5th, 2001))旨の記述がある。癥例報告はこの1例のみであり、非公開データのため、詳細不明で分類できない。
皮膚感作性:データがないので分類できない。
生殖細胞変異原性
生殖細胞in vivo経世代変異原性試験(ラットを用いた吸入ばく露による優(yōu)性致死試験)で「陽性」(NTP DB (Access on January 2009)、IUCLID (2000))との記述があるが、「試験詳細が不明で、評価できない」(IUCLID (2000))旨の記載がある。他にin vivo試験データがないため、分類できない。
なお、in vitro変異原性試験としてマウスリンフォーマ試験で「陽性」、サルモネラ菌を用いた復帰突然変異試験で「陰性」(NTP DB (Access on January 2009))との記述がある。
発がん性
主要な國際的評価機関による評価がなされておらず、データもないので分類できない。
生殖毒性
妊娠ラットを用いた吸入ばく露試験で「著床後の胎児死亡が投與量に依存して増加したが、試験詳細が不明で、評価できない」(DFGOT vol.7 (1996))との記述がある。また、雌ラットを用いた経口投與による生殖毒性試験で「発情周期、生殖能、妊娠、生児出生、授乳、出生時及び離乳時の児の平均體重に、投與に関連した影響は見られなかったが、対照群に比べ、一腹あたり胎児數(shù)の有意な減少が見られた」(NTP DB (Access on January 2009)、IUCLID (2000))との記述がある。これについてIUCLID (2000)では「結果の詳細が不明で、評価できない」と結論づけている。一方、雌マウスを用いた腹腔內投與による生殖毒性試験で「母動物及び児動物に対し、毒性は見られなかった」(NTP DB (Access on January 2009)、IUCLID (2000))旨の記述、「生殖毒性は見られなかった」(IUCLID (2000))旨の記述がある。以上、評価するための十分なデータがないため分類できない。