急性毒性
経口
ラットを用いた経口投與試験のLD50値2,600 mg/kg(IUCLID (2000)、HSDB(2005))、4,600 mg/kg、8,200 mg/kg(IUCLID (2000))等の記述があり、最小値の2,600 mg/kgは國連GHS急性毒性區(qū)分5に該當(dāng)するが、國內(nèi)では不採用區(qū)分につき、區(qū)分外とした。
経皮
ウサギを用いた経皮投與試験のLD50値>5,010 mg/kg(IUCLID (2000)、HSDB(2005))、>2,510 mg/kg、>7,940 mg/kg(IUCLID (2000))の記述があることから、區(qū)分外とした。
吸入
吸入(ガス): GHS定義上の固體であるため、ガスでの吸入は想定されず、分類対象外とした。
吸入(蒸気): データがないので分類できない。
吸入(粉じん): データがないので分類できない。
皮膚腐食性?刺激性
ウサギを用いたDraize試験で「not irritating、PII: 1.7/8」(IUCLID(2000))と「not irritating、PII: 1.2/8」(IUCLID(2000))の記述があることから、區(qū)分外とした。
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギを用いたDraize試験で「irritating、Draizeスコア48/110」(IUCLID(2000))、「irritating、Draizeスコア35/110」(IUCLID(2000))、「Mildly irritating、Draizeスコア22.3-24.6/110」(HSDB(2005))の記述があり、「not irritating」(IUCLID(2000))の記述もあるが、區(qū)分2に相當(dāng)するデータが多いことから、區(qū)分2とした。
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:データがないので分類できない。
皮膚感作性:ヒトのパッチテストで「sensitizing」(IUCLID(2000))の記述があり、「ヒトへのアレルギー反応がみられた」(HSDB(2005))との記述もあることから、區(qū)分1とした。
生殖細(xì)胞変異原性
體細(xì)胞in vivo変異原性試験(ラットを用いた染色體異常試験)で「陰性」(HSDB(2005))、in vitro変異原性試験(ネズミチフス菌を用いたAmes試験、マウスリンフォーマ試験)で「陰性」(IUCLID(2000)、HSDB(2005))の記述があることから、區(qū)分外とした。
発がん性
主要な國際的評価機(jī)関による評価がなされておらず、データ不足のため分類できない。 なお、HSDB(2005)に、ラットを用いた24ヶ月間混餌試験(PRL Protocol、GLP)についての記述があり、その引用文獻(xiàn)(USCh(2003))を確認(rèn)したところ、「ヒト健康に発がん作用を及ぼさない」旨の記述があった。
生殖毒性
ラットを用いた2世代生殖毒性試験(Bio/dynamics Laboratory method、GLP)で生殖毒性がみられず(IUCLID(2000)、HSDB(2005))、ウサギを用いた催奇形性試験(Bio/dynamics Laboratory method、GLP)で、母動物に體重減少がみられた用量で催奇性がみられなかった(IUCLID(2000))ことから、區(qū)分外とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ラットを用いた単回経口投與試験において、投與量3,160 mg/kgまでの試験で「臨床観察で活動低下、食欲低下がみられたが、剖検の結(jié)果すべての臓器で正常であった」(HSDB(2005))旨の記述から、區(qū)分外とした。
特定標(biāo)的臓器?全身毒性(反復(fù)ばく露)
ラットを用いた28日間経口投與試験(PRL Protocol、GLP)(IUCLID(2000)、HSDB(2005))で引用文獻(xiàn)(USCh(2003))を確認(rèn)したところ、區(qū)分2のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)で「體重減少はみられたが、血液所見、臓器重量、剖検結(jié)果に影響ない」旨の記述がある。一方、ラットを用いた90日間吸入ばく露試験(Bio/dynamics Protocol、GLP)で區(qū)分2のガイダンス値の範(fàn)囲內(nèi)で「肺のラッセル音、散在性肉芽腫」(HSDB(2005))がみられたことから、區(qū)分2(肺)とした。
吸引性呼吸器有害性
データがないので分類できない。