急性毒性
経口
GHS分類: 區(qū)分外 ラットのLD50値として、> 5,000 mg/kg (DFGOT vol. 22 (2006)) に基づき、區(qū)分外とした。
経皮
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
吸入:ガス
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:蒸気
GHS分類: 分類対象外 GHSの定義における固體である。
吸入:粉じん及びミスト
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、ボランティア5名に本物質(zhì)を3日間閉塞適用した結(jié)果、刺激性はみられなかった (DFGOT vol. 22 (2006)) との情報があるが、それ以上の記載はなく詳細(xì)不明である。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
呼吸器感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、本物質(zhì)が広範(fàn)囲の化粧品で使用され、ボランティア実験が実施されているが、本物質(zhì)がアレルギーを示すとの報告がこれまでにないとの記載 (DFGOT vol. 22 (2006)) や、ゴム手袋に起因するラテックスアレルギーは、タルクではなく粉末狀の澱粉に起因することが確認(rèn)されているとの記載 (DFGOT vol. 22 (2006)) がある。
生殖細(xì)胞変異原性
GHS分類: 分類できない In vivoでは、ラット骨髄細(xì)胞を用いた染色體異常試験で陰性、優(yōu)性致死試験で陰性と報告されている (IARC (1987)、ACGIH (7th, 2010)、DFGOT vol.22 (2006))。In vitroでは、細(xì)菌を用いた復(fù)帰突然変異試験、ヒト培養(yǎng)細(xì)胞を用いた染色體異常試験、ラット培養(yǎng)細(xì)胞を用いた姉妹染色分體交換試験及び不定期DNA合成試験のいずれも陰性である (IARC 42 (1987)、ACGIH (7th, 2010)、DFGOT vol. 22 (2006))。
発がん性
GHS分類: 分類できない 初期の疫學(xué)研究ではアスベスト繊維を含有しないタルク (石英を含有) を職業(yè)的に吸入ばく露したヒトのコホート研究、5件中4件で中皮腫は認(rèn)められず、タルクへの累積ばく露量が高レベルのコホート研究2件における高ばく露群の肺腫瘍発生率は全5件のデータを統(tǒng)合した肺腫瘍発生率より低値であった (IARC 93 (2010))。一方、1件のコホート研究報告で、亜集団に肺腫瘍発生率の増加がみられたが、この集団はラドンと石英に共ばく露され、コホート全體では肺腫瘍の発生率増加はみられていない (IARC 93 (2010))。また、コホート內(nèi)癥例対照研究においても、タルク粉じんへの累積吸入ばく露量の増加に伴う肺がんリスクの増加傾向は示されなかった (IARC 93 (2010))。実験動物でも、ラット、又はマウスに粒子徑の小さい (粒子徑10μm以下) 高純度 (繊維成分及びアスベスト様無機物を含まない) のタルクを2年間以上吸入ばく露 (8又は16 mg/m3) した発がん性試験において、いずれの種でも肺腫瘍の発生率増加はなく、特にラットでは肺に非腫瘍性変化が顕著に認(rèn)められる濃度 (16 mg/m3) においても、肺腫瘍の発生率の増加はみられていない (IARC 93 (2010)、ACGIH (7th, 2010)、NTP TR421 (1993))。 一方、歐米ではタルクをベースとしたボディーパウダーがナプキンや避妊用具を介して女性の會陰部、生殖器官へ適用されてきた。IARCは全體で1件の前向きコホート研究、及び19件の癥例対照研究を総括し、化粧用タルクの使用と卵巣がんのリスクの増加に関して、相対リスクの増加が多くの報告で示され、局所適用したタルクが卵巣へ逆行的に移行するという証拠は健常な女性では低いが、外科手術(shù)等によりクリアランス機能が低下した女性では逆行性移行の証拠が一定程度あるとして、タルク含有ボディーパウダーの會陰部使用による卵巣がんのリスク増加には限定的な証拠があると結(jié)論した (IARC 93 (2010))。 以上より、IARCはアスベスト、及びアスベスト様繊維を含有しないタルクについて、吸入経路ではグループ3に、タルクをベースとしたボディーパウダーの會陰部適用ではグループ2Bに分類した (IARC 93 (2010))。ACGIHはIARCによる発がん性評価結(jié)果を踏まえつつも、発がん性分類は職業(yè)ばく露のみに限定してA4に分類した (ACGIH (7th, 2010))。本評価ではIARCの「タルクベースの製品の會陰部適用でのグループ2B」は極めて限定された本物質(zhì)の特異な用途及び適用経路における発がん性分類結(jié)果と判斷し、本項の分類のための総合評価の観點からはこれを除外することとした。その上で、IARCの吸入経路での分類結(jié)果、並びにACGIHの分類結(jié)果が妥當(dāng)と判斷し、本項はアスベスト (又はアスベスト様繊維、無機物) を含有しないタルクに対して、「分類できない」とした。
生殖毒性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。なお、タルク (成分情報非公開) をラット、又はマウスに1,600 mg/kg/dayで妊娠6~15日に、ウサギに900 mg/kg/dayで妊娠6~18日に経口投與した試験で、催奇形性は陰性であったとの記述がある (DFGOT vol. 22 (2006)、ACGIH (7th, 2010))。
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (呼吸器) 本物質(zhì)の急性影響を示す情報は少ない。ヒトでは、乳幼児のタルク吸入事故 (濃度等詳細(xì)情報不明) で、咳、くしゃみ、呼吸困難、息切れ、嘔吐、異物反応 (詳細(xì)不明)、肺の過負(fù)荷、呼吸障害、肺炎の報告がある (DFGOT vol. 22 (2006))。 実験動物では、ハムスターへの本物質(zhì) (比較的高純度のタルクを産出するVermontの作業(yè)場から採取したグラナイト (12% 石英) 及びタルクダスト (石英及びアスベスト不含) を使用) を用いる0.15、3.75 mg/100g 體重の気管內(nèi)注入で、注入1日後、酵素濃度 (詳細(xì)不明) の増加、肺水腫、マクロファージ食作用の抑制、ばく露2週間後、グラナイトばく露群では急速に回復(fù)したが、タルクダストばく露群では酵素濃度 (詳細(xì)不明) 増加及びマクロファージ食作用抑制が継続したと報告がある (ACGIH (7th, 2010))。 以上のとおり、実験動物及びヒトのデータは限定的であるが、呼吸器への影響が懸念されることから、區(qū)分1 (呼吸器) とした。
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
GHS分類: 區(qū)分1 (呼吸器) 吸入経路では、ヒトにおいて、職業(yè)ばく露により、肺機能障害、X線検査において肺の陰影の有癥率増加の報告がある (ACGIH (7th, 2010))。 したがって、區(qū)分1 (呼吸器)とした。 なお、実験動物については、ラットを用いた113~122週間吸入毒性試験において、0.006あるいは0.018 mg/Lで肺の変化 (肉芽腫性炎癥、間質(zhì)性線維化、肺胞上皮の過形成、嚢胞、肺胞の扁平上皮化生)、マウスを用いた24ヶ月間吸入毒性試験おいて、0.006 mg/L以上で肺の変化 (慢性炎癥、マクロファージの集簇) がみられている (ACGIH (7th, 2010))。これらの所見は、區(qū)分2を超える用量でみられている。
吸引性呼吸器有害性
GHS分類: 分類できない データ不足のため分類できない。