急性毒性
経口
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分に該當しない。
【根拠データ】 (1) ラットのLD50: 3,200 mg/kg (EPA PPRTV (2012)、HSDB (Access on October 2019)) (2) ラットのLD50: 10 g/kg (10,000 mg/kg) (PATTY (6th, 2012)、HSDB (Access on October 2019)) (3) ラットのLD50: 3,200~6,400 mg/kg (PATTY (6th, 2012))
経皮
【分類根拠】 (1)、(2) より、區(qū)分に該當しない。
【根拠データ】 (1) ウサギのLD50: > 3.8 g/kg (3,800 mg/kg) (PATTY (6th, 2012)) (2) ウサギのLD50: 5,000 mg/kg (HSDB (Access on October 2019))
吸入: ガス
【分類根拠】 GHSの定義における液體であり、ガイダンスの分類対象外に相當し、區(qū)分に該當しない。
吸入: 蒸気
【分類根拠】 (1) より、區(qū)分が特定できないため、分類できない。
【根拠データ】 (1) ラットの吸入試験 (8時間): 飽和蒸気 (0.306 mg/L) (4時間換算値: 0.612 mg/L) で死亡例なし (PATTY (6th, 2012))。
吸入: 粉じん及びミスト
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
【分類根拠】 (1)~(3) より、區(qū)分に該當しないとした。新たなデータが得られたことから區(qū)分を変更した。
【根拠データ】 (1) 本物質 (520 mg) をウサギの皮膚に非閉塞適用した試験で軽度の刺激性がみられた (GESTIS (Access on October 2019))。 (2) 本物質に浸した布をウサギの皮膚に15分あるいは20時間適用した実験で、刺激性はみられていない (GESTIS (Access on October 2019)、REACH登録情報 (Access on November 2019))。 (3) ドレイズ法に準拠して本物質を72時間閉塞適用したウサギを用いた皮膚刺激性試験で、皮膚一次刺激性インデックス (PII) は0.17 (紅斑)、及び0 (浮腫) であった (REACH登録情報 (Access on November 2019))。
【參考データ等】 (4) 本物質 (3.8 g/kg) をウサギの皮膚に適用した試験で中等度の刺激性を示した (GESTIS (Access on October 2019))。 (5) 本物質のウサギへの単回適用は中等度の刺激性を示す (PATTY (6th, 2012))。 (6) モルモットの皮膚に本物質0、0.1、0.2、0.5 mLを適用した試験で、適用部位の痛みの兆候がみられたが、刺激性はわずかであった (EPA PPRTV (2012))。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
【分類根拠】 (1) より、區(qū)分に該當しないとした。なお、新たなデータが得られたことから區(qū)分を変更した。
【根拠データ】 (1) 本物質のウサギを用いた眼刺激性試験 (ドレイズ法) において、24/48/72hの角膜、虹彩、結膜発赤、結膜浮腫の平均スコアは0、0、0.83、0.28であり、72時間後までには全て回復した (REACH登録情報 (Access on November 2019))。
【參考データ等】 (2) ウサギの眼への本物質 (一滴: 50 mg) の適用は重度の刺激性を示し、血管の充血、浮腫、壊死性の変化が適用10分後から8日後までみられた (GESTIS (Access on October 2019))。 (3) 本物質は眼刺激性を示す可能性がある (HSDB (Access on October 2019))。 (4) 本物質は接觸により粘膜刺激性を示す (GESTIS (Access on October 2019))。
呼吸器感作性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
【分類根拠】 (1) より、區(qū)分に該當しないとした。
【根拠データ】 (1) OECD TG 429に準拠したマウス局所リンパ節(jié)試験 (LLNA) においてSI値は3未満であり、陰性と判定された (REACH登録情報 (Access on November 2019))。
生殖細胞変異原性
【分類根拠】 In vivoデータがなく、データ不足のため分類できない。
【根拠データ】 (1) in vitroでは、細菌の復帰突然変異試験で陰性との報告がある (NTP DB (Access on October 2019)、EPA PPRTV (2012))。
発がん性
【分類根拠】 (1) の既存分類結果からガイダンスに従い分類できないとした。
【根拠データ】 (1) 國內外の分類機関による既存分類では、EPAの暫定評価でI (Inadequate Information to Assess Carcinogenic Potential) (EPA PPRTV (2012)) と分類されている。
【參考データ等】 (2) ラット及びマウスに本物質を78週間混餌投與した慢性毒性/発がん性併合試験では、腫瘍発生は認められなかった。しかし、投與期間が短く (通常104週間)、本物質の発がん性を評価する上で十分な情報ではないと判斷されている (EPA PPRTV (2012))。
生殖毒性
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性 (単回ばく露)
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
特定標的臓器毒性 (反復ばく露)
【分類根拠】 (1)、(2) より、経口経路については、実験動物への投與により區(qū)分2のガイダンスの範囲で影響がみられていないことから區(qū)分に該當しないとした。他経路についてはデータがなく分類できない。
【根拠データ】 (1) 雄ラットを用いた混餌投與による78週間毒性試験において、100 ppm以上 (7 mg/kg/day、區(qū)分1の範囲) で體重増加抑制、3,000 ppm (221 mg/kg/day、區(qū)分2超) で赤血球數(shù)、白血球數(shù)ヘモグロビン及びヘマトクリット値の低値がみられた (EPA PPRTV (2012)、HSDB (Access on October 2019))。 (2) 雄マウスを用いた混餌投與による78週間毒性試験において、3,000 ppm (539 mg/kg/day、區(qū)分2超) で體重増加抑制がみられた (EPA PPRTV (2012)、HSDB (Access on October 2019))。
誤えん有害性*
【分類根拠】 データ不足のため分類できない。
* JIS Z7252の改訂により吸引性呼吸器有害性から項目名が変更となった。