急性毒性
経口
ノルマル酪酸のラットLD50値は、8790, 2940, 2000 mg/kg bw(いずれもPATTY (5th, 2001))。健康有害性に関しては本物質(zhì)の加水分解物であるノルマル酪酸(CAS;107-92-6)も參照のこと。(GHS分類:データがなく分類できない。)
経皮
ノルマル酪酸のウサギLD50値は530 mg/kg bw(PATTY (5th, 2001))。(GHS分類:データがなく分類できない。)
吸入
吸入(ミスト): ノルマル酪酸のデータにおいて、ラットで2.4 mg/L /8h(saturated vapour)の投與で死亡なしとのデータがある(PATTY (5th, 2001))。(GHS分類:データがなく分類できない。)
吸入(蒸気): データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(ガス): GHSの定義における液體である。(GHS分類:分類対象外)
皮膚腐食性?刺激性
ヒトの皮膚に本物質(zhì)の蒸気が觸れた場合に皮膚を刺激する(HSDB(2002))。ノルマル酪酸のデータにおいて、モルモットを用いた試験において(閉塞式/10mg/24h、開放式/500mg/24h)、重度の反応(a severe reaction)がある(PATTY (5th, 2001))。ウサギを用いた試験において(OECD TG 404,GLP準(zhǔn)拠)、corrosiveとの報告がある(IUCLID(2000))。(GHS分類:區(qū)分1)
眼に対する重篤な損傷?眼刺激性
ヒトの眼に本物質(zhì)の蒸気が觸れた場合に眼を刺激する(HSDB(2002))。ノルマル酪酸のデータにおいて、ウサギを用いた試験において(5%超の水溶液の滴下)、重度の角膜熱傷(Severe corneal burns)がある(PATTY (5th, 2001))。(GHS分類:區(qū)分1)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
皮膚感作性:ノルマル酪酸のデータにおいて、ヒトの試験において(皮下注射、2週間、指標(biāo)は白血球あるいは好酸球浸潤)感作性はない(PATTY (5th, 2001))が、通常の試験ではないので分類に採用しなかった。(GHS分類:データがなく分類できない。)
呼吸器感作性:データなし。(GHS分類:分類できない)
生殖細胞変異原性
ノルマル酪酸のデータにおいて、in vitro試験としてエームス試験で陰性、染色體異常試験で陰性(PATTY (5th, 2001) )。(GHS分類:データがなく分類できない。)
発がん性
データなし。(GHS分類:分類できない)
生殖毒性
ノルマル酪酸のデータにおいて、妊娠ラットの器宮形成期に経口投與した試験で、母獣の死亡率が高く、體重増加も著しく抑制されたが、仔に対する影響はなかった(PATTY (5th, 2001))。(GHS分類:データがなく分類できない。)
特定標(biāo)的臓器毒性(単回ばく露)
本物質(zhì)自身のデータはないが、ノルマル酪酸のウサギの吸入ばく露試験(エアロゾル)で、40mg/L/1.5h(4時間換算{直15mg/L/4h)の用量で気管支炎、肺気腫の兆候が見られた(PATIY(5th、2001))。他のウサギの吸入試験で0.4mg/L/1.4h(4時間換算値0.24mg/L)の用量で肺のうっ血、浮種、無気肺、肺水腫が見られた(IUCLID(2000))。(GHS分類:區(qū)分2(肺))
特定標(biāo)的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
ノルマル酪酸のデータにおいて、ラットを用いた試験において(混餌投與、35週まで、投與量が不明)、體重増加抑制、胃の組織に乳頭腫癥や過角化癥が認められた(PATTY (5th, 2001))。(GHS分類:データがなく分類できない。)
吸引性呼吸器有害性
データなし。(GHS分類:分類できない)