スティルプノメレン 化學特性,用途語,生産方法
性質
(K,Ca)0~1(Fe,Mg,Al)7~8Si8O23~24(OH)4?2~4H2O 。結晶構造上は,滑石に関係ある鉄に富むケイ酸塩らしく,化學式は未確定?;瘜W組成は鉄に富む緑泥石に似ているが,酸化鉄に富むものと三酸化二鉄に富むものとがある。光學的性質は黒雲母とよく似ている。鉄鉱床に伴う鉱物として古くから知られていた。スティルプノメレン,アメリカのスペリオル湖地方のわずかに変成した鉄鉱層では,主要な含鉄ケイ酸塩鉱物である。緑色片巖相や藍閃石片巖相に屬する低溫の変成巖中にかなり普遍的に出現(xiàn)する。有名な埼玉県秩父郡長瀞の虎巖のトラの皮様の黒い縞の部分はスティルプノメレンである。
解説
層狀珪酸塩鉱物(けいさんえんこうぶつ)の一つで、ねじれた葉片狀結晶の集合で産することが多い。外観は黒雲母(くろうんも)によく似ているため、肉眼での両者の區(qū)別はむずかしい。結晶片巖を構成する鉱物の一つとして多量に産する。緑簾(りょくれん)石、緑泥(りょくでい)石、石英などを伴うほか、しばしば磁鉄鉱、赤鉄鉱、黃鉄鉱からなる層狀鉄鉱床中にもみられる。また変成層狀マンガン鉱床からはマンガンに富むものが産する。そのほか、スカルンから方解石、灰鉄ざくろ石などに伴って産する。日本では埼玉県長瀞(ながとろ)町付近、徳島県三好(みよし)市山城町小歩危(こぼけ)付近にりっぱなスティルプノメレン片巖がみられ、黒白の縞(しま)模様が美しい。そのため俗に虎巖(とらいわ)などといわれる。緑色系統(tǒng)のものは第一鉄を多く含み、褐色系統(tǒng)のものは第二鉄を多く含む。名稱は、黒く輝くという意味のギリシア語に由來する。[松原 聰][參照項目] | 灰鉄ざくろ石 | 黒雲母 | 珪酸塩鉱物 | 結晶 | 結晶片巖 | スカルン鉱物 | 石英 | 方解石 | 緑泥石 | 緑簾石[補完資料] | スティルプノメレン(データノート)
小學館 日本大百科全書(ニッポニカ) )
スティルプノメレン 上流と下流の製品情報
原材料
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